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iPhoneの翻訳どうやるの?音声翻訳・ライブ翻訳・チャットで使える方法を解説

海外の人と会話したり、英語のメッセージを受け取ったときなど、「iPhoneで翻訳できたら便利なのに」と思ったことはないでしょうか。
実は、iPhoneにはアプリを入れなくても使える翻訳機能が標準で搭載されています。

テキストを入力するだけでなく、音声をリアルタイムに翻訳したり、通話中やチャットでの会話をそのまま翻訳したりと、iOSの進化とともに機能もどんどん拡張されています。

この記事では、iPhoneの翻訳機能の基本から、音声翻訳・ライブ翻訳・チャット翻訳の使い方、そして便利な活用シーンや注意点まで詳しく解説します。
設定の手順を覚えておけば、旅行や出張、日常のコミュニケーションでもiPhoneだけでスムーズに翻訳ができるようになります。

iPhoneの翻訳機能とは?

iPhoneには「翻訳」アプリが標準搭載されており、テキストや音声、カメラを使ってリアルタイムに外国語を翻訳できます。
アプリを追加でインストールする必要はなく、iOSのアップデートだけで最新の翻訳機能を利用できます。

最新のiOSでは、単語や文章を入力して翻訳するだけでなく、会話モード・ライブ翻訳・チャット翻訳など、さまざまな形で活用できるようになっています。
旅行先でのコミュニケーションや、ビジネスでのやり取り、SNSで外国語メッセージを受け取ったときなど、日常の多くの場面で役立ちます。

翻訳アプリとSiriの違い

「翻訳」アプリとSiriの翻訳機能は似ていますが、用途が異なります。
Siriは音声アシスタントとして、短いフレーズを即座に翻訳して読み上げるのに向いています。
一方、「翻訳」アプリは、テキスト入力や会話モードなど複数の方法で翻訳を行い、翻訳結果を記録・共有できるのが特徴です。

たとえば、Siriに「“おはよう”を英語に翻訳して」と話しかければ、その場で「Good morning」と返してくれます。
一方、「翻訳」アプリでは、相手の言語を設定して会話モードに切り替えることで、画面上に双方の言葉を同時表示させ、
音声を聞き取って自動翻訳することも可能です。

対応機種・対応言語・オフライン機能

iPhoneの翻訳機能自体は、iOS 14以降を搭載したモデルで利用できます。
ただし、ライブ翻訳やチャット翻訳などの最新機能は、Apple Intelligenceに対応したiPhone 15 ProとiPhone 16以降のモデルでのみ利用可能となっています。

対応言語は30種類以上(日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語など)に拡大されており、主要言語はほぼカバーされています。
さらに、オフライン翻訳にも対応しており、通信環境は必要ありません。
主要言語以外を利用したい場合にも、事前に該当する言語データをダウンロードして追加しておけば問題なく利用可能です。

翻訳機能を使うための基本条件

  1. iOS 14以上(ライブ翻訳・チャット翻訳はApple Intelligence対応機種のみ)
  2. インターネット接続またはオフライン言語データをダウンロード
  3. (主要なもの以外の言語に翻訳したい場合)設定 → 一般 → 辞書/翻訳 から言語を追加

 

音声翻訳・ライブ翻訳・チャット翻訳の使い方

iPhoneの翻訳機能は、文字入力だけでなく音声やカメラを使って会話や文章をリアルタイムで翻訳できます
ここでは、代表的な3つの使い方を順に紹介します。

音声翻訳の使い方

「翻訳」アプリを開くと、画面下部にマイクのアイコンが表示されます。
ここをタップして話しかけると、iPhoneが自動で音声を認識し、翻訳結果を画面に表示します。
翻訳文は音声でも読み上げられるため、相手にそのまま聞かせることも可能です。

会話モードに切り替えると、2人で交互に話すたびに自動翻訳され、画面の上下にそれぞれの言語が表示されます。
旅行先でのやり取りや、言葉が通じない相手との短い会話にも活用できます。

音声翻訳の操作手順

  1. 「翻訳」アプリを起動
  2. 上部で翻訳元と翻訳先の言語を選択
  3. マイクボタンをタップして話しかける
  4. 翻訳結果がテキスト表示・音声読み上げされる

ライブ翻訳の使い方(カメラ・通話対応)

ライブ翻訳は、Apple Intelligence対応デバイスで利用できる新機能です。
カメラで撮影している映像上に翻訳結果をリアルタイムで重ねて表示できるほか、通話中の会話もその場で字幕表示されます。

ライブ翻訳の操作手順

  1. 翻訳アプリまたはカメラアプリを起動
  2. 翻訳したい看板やメニューにカメラを向ける
  3. 画面上に翻訳結果が重ねて表示される(ライブビュー)
  4. 通話中は翻訳オプションをオンにして字幕を表示

チャット翻訳の使い方

チャット翻訳は、Apple Intelligenceのテキスト理解機能を活用した機能です。
メッセージアプリやメール、メモなどで受け取った文章をワンタップで翻訳できます。

チャット翻訳の操作手順

  1. 翻訳したいメッセージを長押し
  2. 表示されるメニューから「翻訳」を選択
  3. 翻訳結果がその場に表示される
  4. 返信文も自動で翻訳して入力可能

 

場面別の活用シーン

iPhoneの翻訳機能は、旅行、ビジネス、日常生活など幅広い場面で活用できます。
音声・カメラ・チャット翻訳を使い分けることで、シーンに合わせた自然なコミュニケーションが可能です。

旅行・出張で使う

海外旅行や出張では、言葉の壁を感じる瞬間が少なくありません。
レストランのメニューや看板、ホテルでの会話など、短いフレーズを理解したいときにはライブ翻訳が便利です。

主要言語であれば、オフライン環境でも翻訳が可能です。
旅先での小さな不安を減らし、行動の幅を広げてくれます。

旅行・出張で役立つ使い方

  1. カメラを看板やメニューに向けて即時翻訳(ライブ翻訳)
  2. 会話モードで現地の人と簡単なコミュニケーション
  3. オフライン翻訳で通信環境がない場所でも使用可能

ビジネス・会議で使う

国際的なやり取りやオンライン会議では、翻訳機能が強い味方になります。

ライブ翻訳を使えば、FaceTimeや電話中の音声をリアルタイムで文字化・翻訳でき、チャット翻訳を利用すれば、メッセージやメールもスムーズに理解することが可能です。
議事録作成や海外クライアントとのやり取りなど、業務効率を高めるツールとしても活躍するでしょう。

iPhoneの翻訳機能は、状況に応じて最適な翻訳手段を選べるのが大きな強みです。
海外でも日常でも、1台あれば言語の壁を意識せずに行動できるでしょう。

ビジネスシーンでの活用例

  1. FaceTime通話中にライブ字幕でリアルタイム翻訳
  2. 外国語メールやメッセージの内容をその場で翻訳
  3. 翻訳した文面をそのまま返信文に活用

日常・学習シーンで使う

翻訳機能は日常のちょっとしたシーンでも便利です。
SNSで外国語の投稿を見つけたときや、英語のニュースを読みたいときなど、チャット翻訳を使えば文章をすぐ理解できます。

Apple Intelligence対応モデルでは文脈理解に優れた翻訳が行えるため、自然な言い回しやニュアンスの違いを学ぶ教材としても活用できます。

日常生活・学習での活用例

  1. 英語のメッセージやSNS投稿を翻訳して内容を確認
  2. 外国語のニュースや記事を読解練習に利用
  3. 翻訳結果をメモに保存して学習に活用

 

翻訳機能を使うときの注意点

iPhoneの翻訳機能は高い精度と使いやすさを備えていますが、使う場面や設定によって注意しておきたい点もあります。
翻訳結果の精度、利用前の準備、そしてデータの扱い方を理解しておくと、より安心して活用できます。

翻訳精度の限界とコツ

Appleの翻訳機能は自然な文脈を理解して訳すことができますが、専門用語や口語表現、略語などには誤訳が生じることがあります。
また、長文を一度に翻訳すると文意が分断されたり、意味がやや不自然になるケースも見られます。

AI翻訳は年々精度が向上していますが、最終的な確認は人の判断が不可欠です。
特にビジネス文書や契約関連など、意味の取り違えが大きな影響を及ぼす画面では、AI翻訳の結果をそのまま安易に使用せず原文にもある程度目を通すなど、使い方には注意が必要です。

翻訳精度を高めるためのコツ

  1. 短い文で区切りながら入力する(1文=1内容)
  2. 主語や動詞を省略せずに入力する
  3. 口語表現ではなく文語的な言い回しを使う

事前に言語データをダウンロードしておく

Apple Intelligenceによるライブ翻訳や通話翻訳は、オンデバイス処理で動作するため、通常はインターネット接続を必要としません。
ただし、使用する言語のデータが端末に存在しない場合、初回利用時にダウンロードが必要です。

出発前に必要な言語をダウンロードしておけば、ネット環境が不安定な場所でも問題なく翻訳を利用できます。
主要言語であれば初期状態から利用できるため、追加が必要になるケースは限定的です。

快適に使うための事前準備

  1. 旅行や出張で使う予定の言語を事前に追加しておく
  2. 追加は「設定」→「一般」→「辞書/翻訳」から可能
  3. 一度ダウンロードすれば、以後は通信不要で利用できる

プライバシーとデータの扱い

iPhoneの翻訳機能は、すべての処理を基本的に端末内で完結させる設計になっています。
音声データや翻訳内容が外部サーバーに送信されることはなく、クラウドに保存されることもありません。

Apple Intelligenceはプライバシーを最優先に設計されており、個人情報を学習や広告に利用することはありません。
安心して翻訳機能を使うためにも、必要以上の共有やクラウド同期を避け、自分の端末内で完結させるのが理想です。

プライバシーを守るためのポイント

  1. オンデバイス処理のため、翻訳内容は外部に送信されない
  2. 翻訳履歴や音声入力は端末内で管理される
  3. 共有やコピー時のみユーザー操作で外部送信が発生する

 

まとめ

iPhoneの翻訳機能は、テキスト・音声・カメラ・チャットといった複数の方法で利用できる、日常からビジネスまで幅広く役立つ機能です。
特にApple Intelligence対応モデルでは、ライブ翻訳やチャット翻訳など、AIが文脈を理解して訳す機能が追加され、従来よりも自然でスムーズな翻訳体験が得られます。

主要な言語であればオフラインでも利用でき、通信環境を気にせずに使える点も大きな強みです。
旅行や出張前には、使用予定の言語データを事前に追加しておくと、より安心して活用できます。

翻訳精度を高めるコツを押さえ、用途に応じて音声・ライブ・チャットを使い分ければ、iPhoneひとつで言葉の壁を感じない、より自由なコミュニケーションが可能になります。

この記事を書いたライター

モバイル保険 メディア編集部

万が一のスマホの故障に備えるモバイル保険を広めるため、鋭意ブログを執筆中。「Enjoy Your Mobile Life」をモットーに、スマホをより便利に使うための情報を発信していきます。

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