Pixel 9シリーズの最新情報まとめ! 発売日や価格、スペック、新機能を詳しく紹介します!
- 2024年08月26日
- その他
Androidスマホの代表的なモデルの1つとしてシェアを伸ばしているGoogle Pixelシリーズ。
日本では2018年にPixel 3シリーズから発売が開始され、7年目となる2024年にはPixel 9シリーズが登場しました。
本記事では、発売日や価格、デザイン、スペックといった基本的な情報から前世代との違いや新機能なども含めて、Pixel 9シリーズの最新情報を詳しく紹介していきます。
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Pixel 9シリーズは4モデル展開
2021年発売のPixel 6シリーズでフルモデルチェンジが行われて以降、Pixelシリーズは「スタンダード」モデル(無印)と「Pro」モデルの2種展開でしたが、Pixel 9シリーズは新たに「Pro XL」モデルと「Fold」を加えた4種展開となりました。
「Pro」が小型化し、「Pro XL」が新登場
Pixel 9 シリーズでは、Proモデルが2つのサイズから選ぶことが出来るようになりました。
従来のProモデルはディスプレイサイズ6.7インチの大型のモデルで、高性能なモデルを選ぶと必然的にサイズも大型にならざるを得ませんでした。
今回のラインナップではこれが解消され、小型のProモデルという選択肢が追加されています。
そのため、ラインナップに新たに追加されたのは「Pixel 9 Pro XL」モデルですが、実態としてはむしろ「Pixel 9 Pro」の方が新登場したモデルです。
これまでのProモデルにあたるのは「Pixel 9 Pro XL」なので、価格などを旧シリーズと比較する際はこちらを見る方が適しています。
気になる「Pixel 9 Pro」と「Pixel 9 Pro XL」の違いですが、異なるのはディスプレイサイズと充電速度のみとなっています。
機能や仕様といった性能面は変わらないので、サイズの違いによる使用感で選んでしまって問題なさそうです。
「Fold」がシリーズ入り
「Pixel 9 Pro Fold」は折りたたみ型のモデルです。
こちらもシリーズのラインナップとしては新登場ですが、折りたたみ型のモデル自体は2023年に既に登場しています。
名称は「Google Pixel Fold」であり、順当に「Pixel Fold 2」のように個別のシリーズとして展開が続くものと思われましたが、フラグシップとなるPixel 9シリーズの1モデルとして組み込まれました。
折りたたみ型というのは、ディスプレイを2つ持つからこそ利用できる機能や使い方はありますが、あくまでハード面の違いであるため、同じシリーズとしてProモデルと横に並べられたことで比較しやすくなったように思います。
前世代となる「Pixel Fold」と比べるとサイズ感の違いは大きいようです。
高さが大きく伸びているものの、幅は少し小さくなっているため、非常にスリムになったような印象があります。
インカメラもフレーム内の設置からパンチホール型に変更されており、ベゼルも細くなりディスプレイをより広くとることが出来ています。
Pixel 9シリーズの発売日
Pixel 9シリーズの発売は、2024年8月22日(木)です。
従来のフラグシップモデルの発売日は多少の前後はあるものの10月頃となっていたため、2ヶ月ほど早い発売となります。
発表から発売までのスケジュールは例年通りで、8月13日(日本時間14日午前2時)のイベント「Made by Google」内で発表されました。
すぐに予約も開始され、翌週の木曜日である22日に発売です。
尚、今回のPixle 9シリーズは4モデル展開となりますが、このうちPixel 9 ProとPixel 9 Pro Foldの2モデルは少し遅い9月4日の発売となっています。
予約開始日 | 発売日 | |
---|---|---|
Google Pixel 3・3 XL | 2018年10月10日 | 2018年11月1日 |
Google Pixel 4・4 XL | 2019年10月16日 | 2019年10月24日 |
Google Pixel 5・5 XL | 2020年10月1日 | 2020年10月15日 |
Google Pixel 6・6 Pro | 2021年10月19日 | 2021年10月28日 |
Google Pixel 7・7 Pro | 2022年10月7日 | 2022年10月13日 |
Google Pixel 8・8 Pro | 2023年10月4日 | 2023年10月12日 |
Google Pixel 9・9 Pro XL | 2024年8月14日 | 2024年8月22日 |
Google Pixel 9 Pro・9 Pro Fold | 2024年8月14日 | 2024年9月4日 |
Pixel 9シリーズの価格
前年のPixel 8シリーズと比較すると、Pixel 9シリーズの価格は全体的に高くなっています。
近年の海外の製品・サービスの価格は、急速な円安の進行など為替相場の影響を受けることが多く不安定です。
ただPixel 9シリーズの値上がりについては、高性能化によるもののようです。
米国での販売価格も100ドル高くなっており、換算レートはどちらも約160円とほとんど変化がありません。
高性能化は嬉しいものの、価格そのものが上がるのはなかなか受け入れづらいもの。
特にPixelシリーズは、性能が高い割に価格が控えめというコスパの良さが大きなウリでした。
価格10万円という大台に乗りハイエンドモデルに仲間入りしてしまったことは、評価が分かれるところでしょう。
128GB | 256GB | 512GB | |
---|---|---|---|
Pixel 9 | 128,900円 | 143,900円 | – |
Pixel 9 Pro | 159,900円 | 174,900円 | 194,900円 |
Pixel 9 Pro XL | 177,900円 | 192,900円 | 212,900円 |
Pixel 9 Pro Fold | – | 257,500円 | 277,500円 |
モデル名 | 価格 |
---|---|
Google Pixel 6 | 74,800円 |
Google Pixel 6 Pro | 116,000円 |
Google Pixel 7 | 82,500円 |
Google Pixel 7 Pro | 124,300円 |
Google Pixel 8 | 112,900円 |
Google Pixel 8 Pro | 169,900円 |
Google Pixel Fold | 253,000円 |
購入するならキャンペーン期間中がおすすめ
Pixelシリーズは、メーカーがキャンペーンを実施することが多いです。
ストアクレジットのプレゼントや高額下取り、ブラックフライデーなどのセール時の値下げなど、オトクに購入できるタイミングがあります。
日本で人気の高いiPhoneではこのようなことはほぼないため、Pixelならではのメリットとして有効に活用していきたいところです。
Pixel 9シリーズでも、発売記念のキャンペーンが実施されています。
対象スマホの下取りと次回以降に使えるGoogleストアクレジットの付与となっており、Pixel 9・Pixel 9 Pro・Pixel 9 Pro XLが最大で実質39,800円で購入することができるようです。
期間は9月2日までとなっているので、購入するのであればお早めに。
モデル | 通常価格 | 割引額 | セール内容・特典 |
---|---|---|---|
Pixel 9 | 128,900円~ | 最大89,100円 | ・24,200円分のストアクレジット ・対象スマホの下取り (Pixel 8の場合、最大64,900円) |
Pixel 9 Pro | 159,900円~ | 最大120,100円 | ・32,100円分のストアクレジット ・対象スマホの下取り (Pixel 8 Proの場合、最大88,000円) |
Pixel 9 Pro XL | 177,900円~ | 最大138,100円 | ・50,100円分のストアクレジット ・対象スマホの下取り (Pixel 8 Proの場合、最大88,000円) |
Pixel 9 Pro Fold | 257,5000円~ | 最大157,700円 | ・32,100円分のストアクレジット ・対象スマホの下取り (Pixel 8 Proの場合、最大88,000円) |
※キャンペーンについてはこちらから
保険サービスで故障に備える
“コスパの良いスマホ”として地位を築いたPixelシリーズも、購入価格は10万円以上の大台に乗りました。
万が一故障してしまうと、修理費用は画面割れやカメラ交換だけでも数万はかかり、基板にダメージが入ってしまった場合には10万円近くとなります。
買い直しはもちろん修理も安くは済まないため、大切に扱っていく必要があります。
ただ、どれだけ気を付けていても壊れるときには壊れてしまうものです。
安心して使うためには、そういったもしもに備えて補償サービスを利用することが望ましいといえます。
Pixelには、iPhoneでいうAppleCare+に相当する「Preferred Care」というサービスがあります。
以前から海外では展開されていたのですが、2024年7月16日についに日本でも提供が開始されました。
ただ、日本に直営の修理拠点がないためか、サービスが悪い意味でシンプルになっているきらいがあります。
2年一括プランのみで延長は不可、利用料金もそれなりで、サポート料金も損傷状況や症状にかかわらず同額となっています。
メーカー公式のサービスとはいえ、少々使いづらさが残る内容です。
Pixel 9に補償をかけるのであれば、オススメはモバイル保険です。
モバイル通信機器向けの保険で、Wi-FiやBluetoothにつながる機器全般を補償することができます。
1契約で3端末まで対象とすることができるので、Pixelの他にもワイヤレスイヤホンやタブレット、ノートパソコン、携帯ゲーム機といった手持ちの機器をまとめて補償に入れることが可能です。
Pixelシリーズの正規修理を行っているiCrackedととも提携しており、画面割れなどの一部の故障内容であれば、修理費用をその場で支払うことなく修理してもらうことができるキャッシュレスリペアを使うことも可能となっています。
こちらも実質公式のサービスといえなくもないので、Pixel 9・Pixel 9 Pro購入の際はぜひ検討してみてください。
Preferred Care | モバイル保険 | |
---|---|---|
利用料金 | 17,000円(708円/月) | 700円 |
修理時の負担 | 9,900円 | 0円 |
利用期間 | 2年 | 解約するまで継続 |
利用上限 | 1回目の交換日から1年の間に最大2回まで | 補償金額 年間最大10万円まで |
修理方法 | 郵送による交換対応 | メーカーや正規修理店を利用 |
その他の特徴 | – | ・スマホ以外のモバイル通信機器にも利用可 ・1契約で3端末まで同時に補償可 |
Pixel 9シリーズのデザイン
続いてPixel 9シリーズの外見な特徴や変化についてまとめていきます。
Pixel 9シリーズのサイズ
Pixel 9シリーズは、Pixel 8シリーズと比べると高さ・幅は若干大きくなっています。
ただ厚さが薄くなっているため、全体的には取り扱いやすくなったといえるかもしれません。
尚、Pixel 9シリーズのディスプレイサイズは、一般的な「インチ」ではなく「mm(ミリメートル)」で表記されています。
160mmが約6.3インチ、170mmが約6.7インチとなりますので、おおよそのサイズ感は同じとなっています。
モデル名 | ディスプレイ | 本体サイズ |
---|---|---|
Google Pixel 6 | 6.4インチ | 158.6mm x 74.8mm x 8.9mm |
Google Pixel 6 Pro | 6.7インチ | 163.9mm x 75.9mm x 8.9mm |
Google Pixel 7 | 6.3インチ | 155.6mm x 73.2mm x 8.7mm |
Google Pixel 7 Pro | 6.7インチ | 162.9mm x 76.6mm x 8.9mm |
Google Pixel 8 | 6.2インチ | 150.5mm x 70.8mm x 8.9mm |
Google Pixel 8 Pro | 6.7インチ | 162.6mm x 76.5mm x 8.8mm |
Google Pixel 9 | 160mm | 152.8mm x 72mm x 8.5mm |
Google Pixel 9 Pro | 161mm | 152.8mm x 72mm x 8.5mm |
Google Pixel 9 Pro XL | 171mm | 162.8mm x 76.6mm x 8.5mm |
Google Pixel 9 Pro Fold | 171mm | 155.2mm x 77.1mm x 10.5mm 155.2mm x 150.2mm x 5.1mm |
Pixel 9シリーズのカラー
これまでのシリーズでは最大3色でしたが、Pixel 9シリーズは4色展開されています。
スタンダードモデル・Proモデルとで、ラインナップが若干異なります。
どちらもピンク系のカラーがありますが、スタンダードモデルのピンクは濃い色味なのに対し、スタンダードモデルでは薄く白みのある色味となっています。
Pixel 9のカラーバリエーション画像(引用:Android Headlines)
モデル | カラー |
---|---|
Pixel 9 | Obsidian(黒) Porcelain(白) Peony(ピンク) Wintergreen(グリーン) |
Pixel 9 Pro | Obsidian(黒) Porcelain(白) Rose Quartz(ピンク) Hazel(グレー) |
Pixel 9 Pro XL | Obsidian(黒) Porcelain(白) Rose Quartz(ピンク) Hazel(グレー) |
Pixel 9 Pro Fold | Obsidian(黒) Porcelain(白) |
シリーズ | スタンダードモデル | Proモデル |
---|---|---|
Pixel 3 | Clearly White(白) Just Black(黒) Not Pink(淡いピンク) |
|
Pixel 4 | Clearly White(白) Just Black(黒) Oh So Orange(オレンジ) |
|
Pixel 5 | Just Black(黒) Sorta Sage(オリーブ) |
|
Pixel 6 | Stormy Black(黒) Sorta Seafoam(ブルー) Kinda Coral(ピンク) |
Cloudy White(白) Stormy Black(黒) Sorta Sunny(イエロー) |
Pixel 7 | Snow(白)・Obsidian(黒)・Lemongrass(レモン) | Snow(白)・Obsidian(黒)・Hazel(グレー) |
Pixel 8 | Obsidian(黒) Hazel(グレー) Rose(ピンク) |
Obsidian(黒) Porcelain(白) Bay(ブルー) |
背面のカメラバーのデザインが変更
見た目の変化として大きいのが、Pixel 6以降のシリーズの特徴だった背面のカメラバーのデザインが変更となっていることです。
Pixel 6~8シリーズはカメラを収めるために横いっぱいに帯状の出っ張りがあるデザインとなっていましたが、Pixel 9シリーズではカメラ部分のみが出っ張った形となります。
正面から見た印象ではスッキリしていますが、本体サイズが薄くなったこともあってか厚み自体は自体はPixel 8以上よりもあり、逆に存在感が際立っているようにも感じられます。
変更前とどちらがよいかについては、好みが分かれるところでしょう。
フラットなデザインで高級感のある端末に
全体的なデザインの特徴として、フラットエッジが採用されているが挙げられます。
これは側面が直線的な平らなデザインを指しており、従来の丸みを帯びた曲線的な側面に比べてメリハリがあり、高級な印象を感じられます。
ハイエンドモデルといえる価格帯に入ってきたことで、デザインもそちらにシフトしていったようです。
日本で人気を誇るiPhoneも、iPhone 12以降フラットデザインが採用されています。
パッと見ではiPhoneに近いという印象を覚えるかもしれません。
Pixel 9シリーズのスペック
Pixel 9シリーズの性能や機能面の違いをまとめていきます。
最新チップ「Tensor G4」を搭載
2021年に発売したPixel 6シリーズ以降、PixelシリーズにはGoogleが自社開発したチップ「Google Tensor」が採用されています。
Pixel 9シリーズには、その最新となるTensor G4が搭載されています。
チップとは人間でいう脳にあたる部分で、スマホの動作に必要となる演算処理を行うパーツです。
多くのスマホが汎用のチップを搭載する中、Pixelシリーズに最適化するため自社開発した専用のチップがGoole Tensorです。
最新のチップは、基本的に前世代よりも性能が向上し電力効率も改善しているため、スマホをより快適に利用することが出来るようになります。
今回のTensor G4については、Pixel 8シリーズに搭載された前世代のTensor G3と比較して、Webブラウジングが20%、アプリ起動が17%高速化しているそうです。
日常的な利用における電力効率についても最大20%ほど改善しており、その恩恵を感じられるのではないかと考えられます。
メモリは増加するもストレージの最大容量は低下
Googleも近年何かと話題のAIに力を入れています。
Pixelを利用する上で様々な点にAIの活用を取り入れており、十分に動作できるようメモリが増強されています。
従来より一回り高い性能で、スタンダードモデルでも前世代のProモデル並みに動作するかもしれません。
一方でProモデルのストレージの選択肢は少なくなりました。
Pixel 8 Proは128GB~1TBまでの4種類の容量から選ぶことができましたが、Pixel 9 Proでは128GB、256GBと512GBの3種類となっています。
前世代で新たに追加された1TBを選ぶことが出来なくなっているため、多くのデータをストレージで管理していたユーザーにとっては残念なポイントです。
メモリ | ストレージ | |
---|---|---|
Pixel 9 | 12GB RAM | 128GB / 256GB |
Pixel 9 Pro | 16GB RAM | 128GB / 256GB /512GB |
Pixel 9 Pro XL | 16GB RAM | 128GB / 256GB /512GB |
Pixel 9 Pro Fold | 16GB RAM | 256GB /512GB |
カメラ性能はメイン以外が向上
メインカメラは据え置きのようですが、超広角カメラやインカメラの性能が高くなっているようです。
超広角カメラは、従来の1200万画素からメインカメラと同じ4800万画素まで向上しました。
光学ズームが可能となっており、Proモデルでは5倍のズームも可能です。
インカメラは、Pixel 9にPixel 8 Proと同等のカメラが採用されています。
Pixel 9 Proはさらに性能が向上しており、こちらも4200万画素まで引き上げられています。
自撮りやズームでの撮影機会が多い人にとっては、大きな変更点といえます。
撮影の新機能や写真の編集機能が追加
Pixelシリーズといえば、「消しゴムマジック」に代表される撮影や写真編集の機能が魅力です。
Pixel 9シリーズではさらに機能が強化されているようです。
撮影の機能では、「一緒に写る」機能が追加されました。
これは三脚や誰かに頼むといったことなしに、カメラマンを含むその場の全員が揃った写真を撮影することができる機能です。
カメラマンのスペースを空けて写真を撮影した後に、カメラマンのみの写真を撮影することで1つの写真に合成してくれます。
さらに編集マジックにも編集機能が追加されており、フレームや構図の自動調整や写真の編集アイディアを形にしてもらうことが可能です。
まとめ
ついにPixel 9シリーズが公式発表されました。
デザインはよりスタイリッシュに、性能はAI活用を強化してさらに便利なものへと変化しているようです。
モデル自体は非常に魅力的に進化した一方、いざ購入するとなると価格の上昇は気になるところです。
従来どおりコスパのよいスマホといえるかどうかは、どこまでPixelを使いこなせるとかという点が大きくユーザー次第といえるかもしれません。
いずれにしても、発売は目前です。
楽しみに待つとしましょう。