iPhone 15を買うべき? iPhone 14との違いを比較! スペックや発売日、価格などをまとめました!
- 2024年08月09日
- iPhone
日本国内のスマホ市場で圧倒的な人気を誇るiPhone。
その最新モデルであるiPhone 15シリーズが2023年9月に発売されました。
iPhone 15は、購入するべき端末なのでしょうか。
前年のiPhone 14シリーズとの違いをまとめていきます。
目次
iPhone 15シリーズはiPhone 14シリーズと比べてどこが変わった?
まずは概要として、iPhone 15シリーズとiPhone 14シリーズ間の、特徴的といえる大きな違いを挙げてみました。
全モデルで充電ポートがUSB Type-Cに
iPhoneの充電ポートは、従来Apple独自の企画であるLightningコネクタが使われてきましたが、iPhone 15シリーズではLightningコネクタは廃止され、USB Type-Cになりました。
iPhone 15シリーズの最も大きな特徴と言えます。
Lightningコネクタは、Apple独自の企画であるためApple製品にしか使われていません。
そのため、1つでもApple製品以外の機器を使用している場合、LingtningとUSB Type-Cの2種類のコネクタを持ち歩く必要がありました。
これに対して、USB Type-Cはスマホ・パソコンの周辺機器の多くに採用されているコネクタです。
今後はUSB Type-Cコネクタに統一され、1種類のケーブルを使いまわすことが可能になります。
この背景としては、EUで2022年10月にスマホなどの充電をUSB Type-Cに統一するようにという法案が可決したことも大きいでしょう。
日本ではスマホといえばiPhoneが主流でAppleの人気も絶大であるため、周辺機器をApple製品に統一している人も少なくないかと思いますが、グローバルではApple一強というわけでは無く、SamsungやXiaomiといったメーカーも人気です。
そのため以前から充電ポートの規格について議論が起きており、ついにUSB Type-Cに統一することが法律で決められるに至りました。
まだAirPodsなどLinghtningコネクタの機器が手元にあるユーザーも少なくないと思いますが、少しずつ移行していくとよいでしょう。
全モデルでノッチが廃止され「Dynamic Island」に
iPhone X以降のiPhoneの特徴といえるデザインだったディスプレイ上部のノッチが、iPhone 15シリーズでとうとう無くなりました。
iPhone 14シリーズでは、Proモデルのみノッチが廃止され「Dynamic Island」になっていましたが、iPhone 15シリーズでは、全モデルが「Dynamic Island」に変更されています。
「Dynamic Island」は、ディスプレイ上部を使った画面表示の機能で、通知や再生中の音楽、バックグラウンドで動いているアプリなどを表示させることができるものです。
カメラのパンチホールや各種センサー類といった、どうしてもディスプレイ上に残ってしまう部分を、これらを表示する領域としてうまく活用したもので、表示中は完全なフルスクリーンのような状態となりスタイリッシュな印象を受けます。
表示できるものは限定的ながら2画面表示のような使い方ができ、簡単な操作であれば画面の切り替えをせずに行えるため便利な機能といえます。
カメラは全て約5000万画素、iPhone 15 Pro Maxは光学ズームも強化
iPhone 14シリーズでは、Proモデルのみそれまでの1200万画素から4800万画素の高性能のカメラが搭載されました。
これに対しiPhone 15シリーズでは、全モデルで4800万画素のカメラが採用されています。
高額なProモデルにしなくても、高画質の鮮やかな写真を撮影することができるようになります。
さらにPro Maxモデル限定で、最大5倍の光学ズームが可能となりました。
光学ズームは、レンズを動かして焦点距離を伸ばすことで実際にカメラが取り込む画像を大きくする方式で、機械処理で取り込んだ画像の一部を拡大するデジタルズームと違い、拡大してもボケることなく鮮明な写真を撮影することができます。
テトラプリズムという新しい方法を用いており、レンズとセンサーの間に配置したプリズムで、光を4枚曲げて焦点距離を稼ぐ仕組みとなっています。
従来は最大3倍までだったところが最大5倍となり、より鮮明に遠方の写真を撮影できるようになります。
Proモデルのフレームがステンレス製からチタン製に
Proモデルでは、Xシリーズ以降長らく使用されてきたステンレスではなく、チタン製に変更となりました。
どちらも高い強度を誇りますが、チタンの方が軽いため、本体の重量も軽量となっています。
一般的には光沢はステンレスの方があり、チタンの方が黒ずんで見えます。
そのためかカラーラインナップも落ち着いたものが多く、光沢を抑えた少し暗めな色味でステンレスとはまた違った高級感の見た目となっています。
iPhone 15シリーズの発売日
iPhone 15シリーズの発売日は2023年9月22日(金)でした。
新型iPhoneの発売スケジュールは毎年ほとんど同じ流れとなっており、発売の1週間前に予約開始、さらにその数日前にAppleの新製品発表イベントが開催されます。
2023年は日本時間で9月13日午前2時からイベントが開催され、15日21時から予約開始、22日に発売開始となりました。
タイミングとしても例年通りです。
2022年のiPhone 14シリーズが1週間早いスケジュールで発売となったため、iPhone 15シリーズの発売が15日と22日のどちらになるか、イベントの告知まで読み切れないところではありましたが、iPhone 13シリーズ以前と同じく9月第4週の金曜日発売という形となっています。
iPhone 15シリーズの販売価格
iPhone 15シリーズの販売価格をまとめました。
2022年のiPhone 14シリーズの発売開始時の価格と比較すると、スタンダードモデルで5,000円、Proモデルで10,000円高くなっています。
米国での販売価格はこれまでと変わりないため、この値上げは円安を受けての価格調整によるものだと考えられます。
ストレージのラインナップに若干の変化があり、iPhone 15 Pro Maxのみ128GBのストレージが無くなり、最低256GBからとなっています。
事前のリーク情報ではiPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Maxには2TBのストレージが用意されるというものもありましたが、2TBは実装されず、これまで通り最大1TBまでとなっています。
モデル | 日本価格 | |
---|---|---|
iPhone 15 | 128GB | 124,800円 |
256GB | 139,800円 | |
512GB | 169,800円 | |
iPhone 15 Plus | 128GB | 139,800円 |
256GB | 154,800円 | |
512GB | 184,800円 | |
iPhone 15 Pro | 128GB | 159,800円 |
256GB | 174,800円 | |
512GB | 204,800円 | |
1TB | 234,800円 | |
iPhone 15 Pro Max | 256GB | 189,800円 |
512GB | 219,800円 | |
1TB | 249,800円 |
安く買い替えるなら下取りの活用がオススメ!
待望の新機種ではありますが、本体価格が最低でも12万円以上と決して安くはありません。
購入を考えている人にとって、キャンペーンや値引きなどを活用しておトクに買うことができるかどうかは、重要なポイントといえるでしょう。
まず検討したいのが、iPhoneの下取りです。
Appleは、iPhoneの購入時にそれまで使用していた端末の下取りを行っています。
下取りというと安く買いたたかれる印象を持っている人もいるかもしれませんが、iPhoneの下取り額は比較的高額で、機種変更をする時値引きとしては十分現実的な選択肢となります。
下取り額はモデルや容量、状態によっても異なりますが、例えば最新の上位モデルであるiPhone 14 Pro Maxであれば最大115,000円です。
4世代前のiPhone 11シリーズでも3~4万円ほどとなっており、数年使ったモデルでもそれなりの金額で下取りしてもらうことができます。
修理価格が高額なのでリスクケアが必要
iPhoneを壊してしまった際の修理価格はご存じでしょうか。
iPhoneはメーカーであるAppleで修理サービスを受けることができます。
損傷がひどく修理できる状態でない場合であっても、基本的には本体交換という形で対応してもらえるため壊れたままということはまずありません。
ただし、修理を受ける際には当然費用が発生し、本体交換になると10万円前後かかってしまいます。
十分に気を付けていても、事故は起きるときには起きてしまうので、万が一に備えて保証・保険サービスを利用しておくと安心です。
iPhoneの保証としてはAppleCare+が有名です。
メーカー公式のサービスでありスタンダードな選択肢といえますが、実はAppleCare+自体の利用料金が高めです。
廉価モデルであるiPhone SEシリーズを除いて月額1,000円以上かかる上に、修理サービスを受ける際にも一定額の自己負担が必要になります。
損害を抑えるために利用する補償が高くては意味がありませんので、民間の保険サービスを利用するのもオススメです。
モバイル保険は、月額700円で利用できるモバイル端末向けの保険です。
Wi-FiやBluetoothにつながる機器全般が対象となっているので、iPhone以外にも幅広い機器に対応しています。
さらに特徴的なのが1契約で3端末まで補償対象とすることができる点で、例えばiPhone・iPad・AirPodsのように所有している機器をまとめて登録することで、1台当たりの料金をさらに抑えて利用することができます。
- 月額700円と安い
- 修理時の自己負担金0円
- 1契約で3端末まで補償できる
- iPhone以外にも、iPadやApple Watchといったモバイル通信機器全般を補償可能
iPhone 15のサイズ・重量
iPhone 15シリーズの画面サイズは、iPhone 14シリーズと同じ6.1インチと6.7インチです。
そのため本体サイズもほぼ同程度となりますが、Proモデルはフレームがステンレスからチタン素材に変更となったため、20g程度軽量になっています。
ディスプレイサイズ | 本体サイズ | 重量 | |
---|---|---|---|
iPhone 15 | 6.1インチ | 147.6mm x 71.6mm x 7.80mm | 171g |
iPhone 15 Plus | 6.7インチ | 160.9mm x 77.8mm x 7.80mm | 201g |
iPhone 15 Pro | 6.1インチ | 146.6mm x 70.6mm x 8.25mm | 187g |
iPhone 15 Pro Max | 6.7インチ | 159.9mm x 76.7mm x 8.25mm | 221g |
ディスプレイサイズ | 本体サイズ | 重量 | |
---|---|---|---|
iPhone 14 | 6.1インチ | 146.7mm x 71.5mm x 7.80mm | 172g |
iPhone 14 Plus | 6.7インチ | 160.8mm x 78.1mm x 7.80mm | 203g |
iPhone 14 Pro | 6.1インチ | 147.5mm x 71.5mm x 7.85mm | 206g |
iPhone 14 Pro Max | 6.7インチ | 160.7mm x 77.6mm x 7.85mm | 240g |
iPhone 15シリーズのカラー
近年のiPhoneはカラーバリエーションが豊富です。
スタンダードモデルとProモデルとでも、ホワイトとシルバー、ブラックとグレーのように、系統は同じでも別のカラーとしてラインナップされています。
現時点ではスタンダードモデル5色、Proモデル4色となっています。
ただ翌年3月頃に新色が追加されるのが通例となっているため、好みのカラーがない場合には少し購入を待つのも良いかもしれません。
iPhone 15 / iPhone 15 Plusのカラー
スタンダードモデルは、薄く明るめの色が各種ラインナップされました。
同じ名称のカラーでも、iPhone 14シリーズとは異なる色味になっています。
意外にも、ラインナップとしては標準といえる「白」系統のカラーがなく、(PRODUCT)REDもありませんでした。
リーク情報では、「ライトグリーン」や「ライトブルー」、「ピンク」(iPhone 13のピンクより濃いもの)が登場すると噂されていました。
発売が近づいてくると、さらに「オレンジ」や「グリーン」も候補として出回るようになり、非常に予想がつきづらい状況でしたが、シンプルで統一感のあるカラーラインナップとなりました。
(出典:Apple)
iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Maxのカラー
カラフルなラインナップとなっているスタンダードモデルに対して、プロモデルは色数があまり多くありません。
マットな仕上がりで高級感のある色味になっているため、全体的に落ち着いた色が多く、赤系統の派手めなカラーは登場していません。
iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Maxも同様の傾向が見られますが、ゴールドがないため少々地味な印象を受けるラインナップです。
また、ステンレス製からチタン製に変更となったことで全体的に暗い色味となっており、ホワイトチタニウムを同じ白系統のiPhone 14 Pro シルバーと比べてみると、ハッキリとした白ではなく少し黒みを帯びた暗めのカラーとなっています。
当初は「クリムゾン」の登場が噂されていましたが、新しいチタンの材質に合わない、もしくは加工が難しいために見送られたものと考えられています。
(出典:Apple)
シリーズ | スタンダードモデル | Proモデル |
---|---|---|
iPhone 12シリーズ | ホワイト ブラック グリーン ブルー (PRODUCT)RED |
シルバー ゴールド グラファイト パシフィックブルー |
iPhone 13シリーズ | スターライト ミッドナイト ブルー ピンク (PRODUCT)RED |
シルバー ゴールド グラファイト シエラブルー |
iPhone 14シリーズ | スターライト ミッドナイト ブルー パープル (PRODUCT)RED |
シルバー ゴールド スペースブラック ディープパープル |
iPhone 15シリーズ | ブラック ブルー グリーン イエロー ピンク |
ブラックチタニウム ホワイトチタニウム ブルーチタニウム ナチュラルチタニウム |
iPhone 15を買うべき? iPhone 14を買うべき?
最後に、現行最新の2023年モデルiPone 15シリーズを買うべきか、型落ちとなったiPhone 14シリーズを買うべきかについて、比較のポイントをまとめてみました。
自身の重視している点を元に判断してもらえればと思います。
iPhone 15シリーズを買った方がいい人
・USB Type-Cケーブルを多用している人
・持ちやすさを重視している人
・写真をよく撮る人
・最新機器を使いたい人
iPhone 15の最もハッキリとした特徴は、充電ケーブルのコネクタの変更です。
2種類のケーブルを使い分ける必要が無くなるため、Apple以外のメーカーの機器を多用している人には朗報といえるでしょう。
一方でApple製品ばかりを使用している人にとっては、使い勝手が大きく変わってしまうため、あまり嬉しくないポイントかもしれません。
ただ今後登場するものは基本的にUSB Type-C対応の機器になると思われますので、いずれ移行は必要となります。
タイミングの問題だと考えて、思い切ってiPhone 15シリーズにしてしまうのもよさそうです。
iPhone 14シリーズから乗り換えた人から良く耳にするのが、持ちやすいという点です。
Proモデルで20gほど軽くなった点もさることながら、側面の形状が変化したことが大きいようです。
iPhone 12~14シリーズでは、フラットエッジと呼ばれるディスプレイと側面とが90°の角度で曲がる形状でしたが、大型化に伴ってiPhoneが重くなってきているため、片手で持つと支える小指などが痛いということが少なくなかったようです。
そのような人には、今回のiPhone 15シリーズでは少し丸みを帯びた曲面エッジとなっており、持ちやすくなりました。
人によって好みや相性が出る部分ではありますが、iPhoneは常に持ち歩くものなので小さくないポイントといえるでしょう。
もちろんカメラの性能アップも忘れてはいけません。
毎年カメラは何かしら性能が向上するポイントではありますが、iPhone 14 Pro・iPhone 14 Pro Maxでは画素数が従来の1200万画素から4倍にもなる4800万画素まで引き上げられており、Proモデルの大きなウリの1つでした。
iPhone 15シリーズではスタンダートモデルであるiPhone 15・iPhone 15 Plusでこれらが実現しており、これまでのProモデル並みの性能となっています。
もちろんiPhone 15 Pro Maxは望遠機能が強化されるなど、さらなる高性能を発揮しています。
写真を撮る機会が多くその質にこだわりたいという場合には、iPhone 15シリーズがオススメといえます。
最後に、細かいことは気にせず最新機種を選ぶという考え方もありだと思います。
OSは毎年アップデートされ、ソフトは最新のものを利用し続けることができますが、ハードの性能は最新機種を買わなければ体験できません。
古いiPhoneでは新機能が利用できないということも少なくなく、iPhoneを十分に使いこなすのであれば当然最新機種が最も適しています。
多くの人が数年に1回の機種変更だと思いますので、せっかくですから奮発してiPhone 15シリーズを買ってみてはいかがでしょうか。
iPhone 14シリーズを買った方がいい人
・スマホの購入費用を抑えたい人
・Lightningケーブルを多用している人
型落ちとなってしまったiPhone 14を購入する最も大きなメリットは、購入費用を抑えられることです。
現在のiPhoneは十数万円する非常に高価な代物です。
少しでも費用を抑えたいという人は少なくないのではないでしょうか。
ただ、通常通りApple StoreでiPhone 14を購入しても、あまり旨味がありません。
iPhone 15シリーズの発売によって値下がりしたとはいえ、その差額は12,000円ほどとそこまで大きくはないのです。
iPhone 14を購入するのであれば、家電量販店での購入が狙い目となっています。
家電量販店ではスマホの大幅な値引きキャンペーンを実施していることがあります。
同時にMNPでキャリア変更する、2年後に機種変更することで残債がカットされるプログラムを申し込むなど、条件を満たす必要がある場合もありますが、ほとんどタダに近い金額で購入できることがあります。
気になる人は家電量販店へ足を運んでみてください。
また、iPhone 15シリーズの裏返しにはなりますが、Lightningケーブルを使う機器を多用していることも、iPhone 14シリーズを買う理由になると思います。
いずれ切り替えることになりますが、大きく使い勝手が変わる部分でもありますので、Lightningケーブル対応の最後の端末として、今回はiPhone 14シリーズを選択するのも悪くない選択肢です。
まとめ
iPhone 15シリーズの情報とiPhone 14シリーズとの比較をまとめていきました。
iPhone 15シリーズは、スタンダードモデルとしては変化が大きいシリーズといえます。
最新モデルとして価格は高めとなりますが、これから長く使っていくのであれば手を出しても良いモデルです。
また、続くiPhone 16シリーズの発売も近づいてきているので、その発売を待って値下げされてから購入するというのも有効な選択肢です。
iPhone選びの参考になれば幸いです。