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AppleCare+とキャリア保証とモバイル保険、どう違う?徹底比較で選び方がわかる!

AppleCare+とキャリア保証とモバイル保険、どう違う?徹底比較で選び方がわかる!

スマートフォンを購入するとき、「保証や補償はどうする?」と一度は悩む人が多いのではないでしょうか。
iPhoneユーザーであればAppleCare+、携帯キャリアで買った場合はキャリア独自の保証プランが案内されることが一般的です。
加えて、最近では保険会社が提供する「モバイル保険」など、選択肢が広がっています。

しかし、選択肢が増えた分、「結局どれを選べばいいのか分からない」「違いがよく分からない」といった声も少なくありません。
料金や補償内容、対応範囲などはそれぞれ大きく異なり、自分のスマホの使い方に合っていないサービスを選ぶと、「いざというときに補償されなかった」「思ったより自己負担が大きかった」ということも。

本記事では、AppleCare+、キャリア保証、モバイル保険という代表的な3つのスマホ補償サービスについて、それぞれの特徴や違いを詳しく比較し、目的別にベストな選び方をご紹介します。

目次

  1. 補償・保証サービスの基本をおさらいしよう
  2. 「料金」「補償範囲」「対象端末」徹底比較
  3. どんな人にどの補償が向いている?
  4. モバイル保険を選ぶときの注意点と導入のヒント
  5. まとめ

補償・保証サービスの基本をおさらい

まずは、それぞれのサービスがどんな位置づけなのかを整理しておきましょう。
似ているようで異なる3つの補償、その前提を知っておくことで、比較がぐっとわかりやすくなります。

AppleCare+とは?メーカー純正の延長保証

AppleCare+は、Appleが提供する公式の延長保証サービスです。
メーカー保証の期間を延長し、カバーできる範囲も拡大されたものと捉えるとよいでしょう。
iPhoneやiPad、Apple WatchなどのApple製品専用で、基本保証を2年間に延長しつつ、画面割れなどの破損も自己負担ありで修理対応してくれます。

加入は原則として端末購入後30日以内。
Apple直営店や正規サービスプロバイダでの手厚いサポートが受けられる点は大きな安心材料です。
iPhoneを“正規の方法で丁寧に使いたい”人にとっては、ベストな選択肢となるでしょう。

ただし、補償はあくまでApple製品に限定され、月額料金もやや高めに設定されています。

キャリア保証とは?ドコモ・au・ソフトバンクなどの月額サービス

キャリア保証は、ドコモ・au・ソフトバンクなどの通信キャリアが提供する独自の補償プランです。
契約と同時に加入できる手軽さがあり、修理代金の割引、故障・紛失時の端末交換サービスなどがセットになっています。

Android端末では月額500〜1,000円前後のプランが一般的で、ハイエンドモデルの場合はさらに高額になることもあります。
また、iPhoneの場合はAppleCare+をベースとした補償設計となるため、月額1,300円〜1,500円を超えるケースもあり、AppleCare+単体よりも高くなることさえあります。

特徴的なのは、「故障したら代替機を送ってくれる」といったスピード対応が用意されている点です。
一方で、機種や契約内容によって補償条件に制限があるため、詳細をよく確認する必要があります。

さらに、キャリアで購入した端末が前提で、SIMフリー端末や中古端末では利用できないことが多く、キャリアを乗り換えた際に補償が切れてしまうという点も注意が必要です。

モバイル保険とは?複数端末に対応する独立系の保険サービス

モバイル保険は、さくら少額短期保険などが提供するスマホ・タブレット・モバイル端末専用の民間保険サービスです。

最大の特徴は、1契約で最大3台までの端末をまとめて補償できる点にあります。
主端末1台に加えて、副端末を2台まで登録可能で、スマートフォンに限らずタブレット、モバイルゲーム機、Wi-Fiルーターなど多様なデジタル機器が対象となります。

この柔軟な対応力により、たとえば「スマホ+iPad+子どものSwitch」など、家庭内の大事な端末を一括で守れるという、他サービスにはない安心感と満足度が得られます。
月額700円という料金で、年間最大10万円までの補償が受けられる点もコストパフォーマンスの高さにつながっています。

また、メーカーや購入経路、回線契約の有無を問わず加入できるため、SIMフリー端末や中古端末も柔軟にカバー可能です。
この自由度の高さは、格安スマホユーザーや機種変更頻度が高い層にとっても大きなメリットとなります。

「料金」「補償範囲」「対象端末」徹底比較

補償サービスを選ぶうえで最も気になるのが月額コスト補償の範囲、そして自分の端末が対象かどうかです。
ここでは、それぞれの項目を具体的に比較していきます。

主要スマホ補償サービス 比較表
項目 AppleCare+ キャリア補償 モバイル保険
月額料金 約980~1,480円 約1,300~1,600円(iPhone) 700円(固定)
補償上限 制限なし(自己負担あり) 制限なし(交換利用料あり) 年間10万円まで
利用回数 制限なし 年2~3回程度 制限なし(上限金額まで)
補償対象 Apple製品のみ キャリア購入端末 スマホ・タブレット・ゲーム機など
修理先 Apple正規店 指定業者 or 交換 自由(領収書提出が必要)
主な特徴 正規サポートが充実・何度でも利用可能 キャリアと一元管理・店頭サポートも対応 複数端末をカバー・コストパフォーマンスが高い

月額・年額コスト比較

AppleCare+は、端末のモデルによって価格が異なります。
たとえば、iPhone 15であれば月額980円〜1,280円、Proモデルでは1,480円に達することもあり、年間換算で1万〜1万5千円以上になるケースもあります。

キャリア補償も、iPhoneに関してはAppleCare+をベースとしたサービスとなっており、月額1,300円〜1,500円程度とAppleCare+単体より高額になる場合もあります。
Android端末の場合はiPhoneほどの高額にはなりませんが、ハイエンドモデル向けのプランでは月額1,000円を超えるケースがあり、決して安価とはいえません。

また、キャリア補償は修理や交換の際に別途手数料(例:5,500円〜12,100円)が発生することが一般的です。
キャリアならではの手厚いサポートがある分、費用面では高額になりがちです。

一方、モバイル保険は月額700円で主端末1台+副端末2台まで補償可能。
端末の種類にかかわらず料金が固定されており、補償内容も変わりません。
1台あたり実質233円ほどで複数端末を守れる点で、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。

補償される内容・範囲

補償内容の違いも見逃せません。
AppleCare+では自然故障や画面割れといったトラブルが対象となり、画面破損は3,700円、その他の損傷でも12,900円程度の自己負担で修理を受けられます。
水濡れや全損も対象ではありますが、自己負担が一定額必要である点は理解しておく必要があります。

キャリア補償は、盗難・紛失時の端末交換サービスに強みがあり、最短で当日または翌日配送が可能です。
一方で、交換時には5,500円〜12,100円程度の利用料金が発生する場合が多く、頻繁に利用するとトータルの費用負担は無視できません。

モバイル保険は、AppleCare+やキャリア補償と異なり修理時の自己負担金がかかりません。
年間最大10万円という上限はありますが、スマホの修理はほぼ10万円におさまります。
補償内容の過剰な部分を削って、利用料金を抑えたサービスとなっています。
尚、トラブルにも万能に対応していますが、バッテリー交換は経年劣化であって厳密には故障ではないため、対象外となります。

登録できる端末と利用条件

AppleCare+はApple製品に限定され、購入から30日以内という加入期限があります。
後からでもiPhone本体から加入することが可能ですが、期限が近いため、基本的には購入時に加入するかどうか判断をすることになります。

キャリア補償は、そのキャリアで購入した端末が対象です。
ドコモなど持ち込み端末に対応するものもありますが、キャリア外で買った端末やSIMフリー機種には原則利用できないと考えておいた方がよいでしょう。
機種変更時には、新しい端末に対して新たに補償に加入する必要があります。

モバイル保険は、メーカーやキャリアを問わず、端末の種類もスマホに限定されない柔軟さがあります。
ただし、加入には条件があり、「購入から1年未満」「日本国内で販売された端末であること」「現在正常に動作していること」などが求められます。

このように加入条件はあるものの、AppleCare+やキャリア保証よりも条件は広めで、格安SIMや中古市場で購入した端末も対象になる場合が多く、乗り換えユーザーにとっては選びやすい補償です。

どんな人にどの補償が向いている?

料金や補償範囲などを比較したうえで、次に考えるべきは「自分に合っているかどうか」です。
ここでは、利用スタイル別に、どの補償サービスが適しているかを整理してみましょう。

「とにかく手厚く安心したい」ならAppleCare+

AppleCare+は、Appleが提供する延長保証サービスで、正規サポートと明瞭な料金体系が特徴です。
Apple Storeや正規サービスプロバイダでのサポートを受けられ、修理から交換対応までが一貫して行えるため、Appleユーザーにとっては非常に使い勝手のよい補償サービスといえます。

中でもポイントとなるのが、修理・補償の利用回数に制限がないという点です。
画面の破損や水濡れなど、繰り返しトラブルが発生しても、都度自己負担金を支払えば何度でも修理や交換を受けられるため、安心感があります。

ただその手厚さの分、利用料金は高めとなっています。
よく壊す人には望ましい手厚いサービスですが、壊す機会が多くない人には少々割高に感じるかもしれません。

たとえば、仕事で常にスマホを使っていて故障リスクが高い方や、デバイスを長く・頻繁に使う傾向にある方にとっては、予測しにくいトラブルをカバーする手厚い備えとして、選ぶ価値のある補償です。

「キャリアに一元化して管理したい」ならキャリア補償

キャリア補償の最大の利点は、「通信契約・端末購入・補償・サポートをすべてまとめて管理できる」点にあります。
故障時の対応をキャリア店舗で直接相談できることに加え、修理や交換の手続きも短時間で完結するなど、安心感につながる運用設計がなされています。

長期にわたって同じキャリアを利用している方や、手続きを簡単に済ませたい方にとっては、わかりやすさと手軽さが魅力です。

iPhoneの場合、キャリア補償の内容は基本的にAppleCare+をベースに構成されています。
月額費用はAppleCare+よりも高額となるケースが多く、1,300円〜1,500円を超えることもあります
その分、通信サービスや有料オプションとの連携を含めた、キャリアならではのサポート体制が整っており、「スマホの利用環境をまるごとカバーしたい」という人には最適な補償プランといえるでしょう。

「コスパよく広く備えたい」ならモバイル保険

モバイル保険は、月額700円という手ごろな料金設定が魅力の補償サービスです。
AppleCare+やキャリア保証と比べて安価でありながら、年間10万円までの補償が受けられる設計となっています。

この「年間上限10万円」という金額は、スマートフォンの修理にかかる費用を考えると十分なケースが大半です。
ディスプレイ交換やバッテリー修理、さらには水濡れなどでも、多くの事例では上限内で対応が完結することがほとんど。
必要以上に高額な補償枠を設けず、コストを抑えて本当に必要な備えを提供するという、実用性を重視した補償内容になっています。

さらに、1契約で主端末1台に加え、副端末を2台まで登録できるという仕組みも大きな特徴です。
たとえば、スマホ・タブレット・モバイルゲーム機など、複数の端末をまとめて管理したい方にとっては、1台あたり実質233円ほどで広範囲をカバーできる点は大きなメリットになります。

「スマホの修理に高額な保険料までは払いたくない」「でも、いざというときには備えておきたい」
そんなコストと安心感のバランスを重視する人におすすめの補償です。

モバイル保険を選ぶときの注意点と導入のヒント

モバイル保険はコストパフォーマンスに優れ、補償内容も幅広いことから、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢です。
一方で、どんなサービスにも条件や注意点があるように、モバイル保険にもあらかじめ確認しておくべきポイントがあります。

ここでは、申し込み前に押さえておきたい注意点と、実際の活用のコツについてご紹介します。

加入には「購入から1年未満・正常動作中」が条件

モバイル保険に加入するには、いくつかの条件を満たしている必要があります。
そのうち特に重要なのが、「端末購入から1年未満であること」「現在、正常に動作していること」です。

画面割れやバッテリーの異常など、すでに不具合のある端末では補償を受けることができません。
また、購入時の証明書(レシートや納品書など)が求められるため、オンラインショップでの購入時は記録を保存しておくことが大切です。

加入条件自体は他の補償サービスに比べて比較的緩やかですが、「端末が壊れる前」に加入しておく必要があるという点は共通しています。

修理は自由に選べるが、領収書の提出が必要

モバイル保険では、修理に出す業者をユーザー自身が自由に選ぶことができます。
Apple正規プロバイダはもちろん、街の修理店やメーカー指定外の業者も補償対象になります。

ただし、補償を受けるには、修理内容・修理費・端末情報が記載された領収書や明細書の提出が必要です。
補償金額はその内容に基づいて算出されるため、書類の管理や提出はしっかり行いましょう。

また、修理が不可能な場合でも、全損扱いとして再取得費用の補償を受けられることがあります。
状況に応じた柔軟な対応をしてもらえるのも、モバイル保険の特徴のひとつです。

まとめ

スマートフォンの補償サービスは、AppleCare+、キャリア補償、モバイル保険の3つに代表されるように、それぞれ補償範囲・コスト・利便性に異なる特徴を持っています。

どのサービスが優れているかというよりも、自分のスマホの使い方や価値観、想定するリスクに合わせて、最適な補償を選ぶことが、いま求められている考え方です。

AppleCare+は、「正規サポートを何度でも受けられる安心感」がほしい人に。
キャリア補償は、「契約からサポートまでをひとつにまとめたい」人に。
そしてモバイル保険は、「必要な補償を手ごろな価格で、複数端末まで広くカバーしたい」人に向いています。

補償は“万一”が起きてからでは遅いもの。
だからこそ、「いまの使い方」に合った補償スタイルを早めに選び、備えておくことが重要です。

この記事が、あなたにとって最適な補償選びのヒントになれば幸いです。

この記事を書いたライター

モバイル保険 メディア編集部

万が一のスマホの故障に備えるモバイル保険を広めるため、鋭意ブログを執筆中。「Enjoy Your Mobile Life」をモットーに、スマホをより便利に使うための情報を発信していきます。

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