iPhone 16eが登場! 発売日や価格、iPhone SEとの違いなど最新情報を紹介!
- 2025年02月21日
- iPhone
iPhone SE3が発売されたのが2022年3月。
後継機が期待される約3年が経過するというタイミングで登場したのは、iPhone SE4ではなくiPhone 16eでした。
iPhone 16eは果たしてどのような端末なのでしょうか。
この記事では、気になるiPhone 16eの最新情報をまとめていきます。
目次
iPhone SEシリーズに代わる廉価モデルの登場
iPhone SEはいわゆる廉価版のモデルです。
数世代前のデザインや性能であるものの、価格が安く使いやすいシリーズとなっています。
初代iPhone SEは2016年3月に発売しました。
iPhone 5sの後継機と位置付けられており、安価で小さいサイズが特徴的です。
以後、通常のナンバリングのモデルが少しずつ高性能化・大型化していったため、唯一の小型iPhoneとして人気があり使い続ける人も少なくありませんでした。
しかし、iPhoneのOSサポートは5年とされています。
画面サイズを始め最新シリーズとの間に大きな差がある点も多くなってきたためか、後継機として2020年4月にiPhone SE(第2世代)が登場しました。
iPhone 8をベースとした端末で、当時の最新モデルであるiPhone 11シリーズと同じA13 Bionicチップを搭載しており、性能そのものは引けを取りません。
一方で画面サイズは、iPhone 11の6.1インチに対して4.7インチと小さく、初代iPhone SEと比べれば大きいものの小型iPhoneとしての立ち位置にはキープしました。
2022年3月には、iPhone SE(第3世代)も登場しましたが、性能は当時最新のiPhone 13に近づけられているもののデザインは変更されていないため、実態としては5G通信に対応したiPhone SE(第2世代)という立ち位置でした。
2025年2月、iPhone SE(第3世代)登場から約3年が経過し、次世代機としてiPhone SE(第4世代)の登場が期待されていましたが、登場したのは「iPhone 16e」でした。
iPhone 16シリーズにおけるエントリーモデルとなっており、廉価モデルという点は変わりないものの、フラグシップモデルとは別のシリーズとして展開されていたiPhone SEシリーズとは立ち位置が異なります。
これによりiPhone SEシリーズは、第3世代で終了したということになります。
iPhone SEシリーズは2~3年の間隔で発売されていましたが、この名称からすると、次世代のiPhone 17シリーズにもiPhone 17eが登場する可能性もありそうです。
現在のiPhoneは高額化が進んでいるため、約半年待つことで同等のスペックを安価に手に入れられるようになるのは嬉しいところといえるでしょう。
iPhone 16eはどんな端末?
iPhone 16eはiPhone 16シリーズのエントリーモデルです。
気になるのは、標準モデルであるiPhone 16との違いや、これまでの廉価モデルであったiPhone SE3との違いになるかと思います。
まずはその特徴を整理していきます。
Apple Intelligenceに対応
iPhone 16eはApple Intelligenceに対応しています。
今後のiPhoneは、AIの活用をより強化していくと予想されます。
iPhone 16シリーズをApple Intelligenceに対応する初代シリーズとして位置づけ、ラインナップを刷新しています。
今回iPhone SE4ではなくiPhone 16eとしてリリースされたのも、Apple Intelligenceに対応する最新モデルの一員であることを示す意図があると考えられます。
尚、Apple Intelligenceは当初対応するのは英語のみで、2025年2月時点では利用することができません。
iPhone 16シリーズを購入してもすぐに利用できない状態でしたが、iPhone 16eと合わせて2025年4月初旬から日本語対応することが発表されました。
いよいよAIの活用が目前となっており、期待が募るばかりです。
デザインはカメラが1つになったiPhone 14
前述の通り、iPhone 16シリーズの一員としたのはApple Intelligenceに対応しているという点が大きいです。
性能はiPhone 16シリーズ並に引き上げられている部分がありますが、ベースとなっているのは数世代古いモデルと捉える方が適切です。
iPhone 16eには、Dynamic Islandがありません。
iPhone X以降の特徴的なデザインである切り欠きが残っており、本体サイズも一致していることから、デザインのベースはiPhone 14といえます。
ただし背面カメラは1つとなっており、カメラサイズは大きくなっているものの、iPhone SEシリーズを連想させるシンプルな背面となっています。
コネクタはUSB Type-C
iPhone 16eシリーズのコネクタは、USB Type-Cです。
ベースとなったiPhone 14やiPhone SE3はApple独自規格のLightningコネクタが採用されていますが、最新の方針に沿って変更されています。
この変更は半ば必須のもので、その背景にはEUでの規制があります。
EUでは、2024年12月28日以降、充電ポートを備えたポータブル機器の充電規格をUSB Type-Cに統一することが義務付けられました。
長らくLightningが使用されたiPhoneですが、この決定を受けてiPhone 15シリーズ以降、変更をよぎなくされました。
2025年にリリースするモデルとして、Lightningコネクタは採用することができないのです。
またiPhone 16eの登場により、公式サイトにおけるiPhone 14・iPhone 14 Plus・iPhone SE3の販売が終了しました。
現在のラインナップは全てUSB Type-Cに置き換わったことになります。
アクションボタン搭載、カメラコントロールはなし
iPhone 14にはなかった機能として、アクションボタンが追加されています。
アクションボタンはiPhone 15シリーズで初めて実装された新機能です。
ユーザーがその機能を自由に選択することができ、よく行う操作や、複数の手順が必要な操作などを登録することで、操作を簡略化できる便利な機能です。
ボタンの位置はiPhoneの左側側面で、これまでサイレントスイッチがあったところに入れ替わる形で用意されています。
一方で、iPhone 16シリーズで追加されたカメラコントロールは非搭載となります。
カメラコントロールは、iPhone 16の右側の側面下部に新たに設置されたボタンを用いて、カメラツールをより素早く便利に使うことができる機能です。
iPhone 14をベースとしているとアクションボタンと異なり、新たにボタンを設置しなければいけないため、搭載が見送られたものと思われます。
指紋認証ではなく顔認証に
iPhone SEシリーズからの変化としては、ホームボタンが無くなった点が非常に大きいでしょう。
iPhone 16eはベースとなったiPhone 14と同じく顔認証(Face ID)となります。
ホームボタンは、フラグシップモデルではiPhone 8を最後に廃止され、以降のモデルの生体認証は指紋認証(Touch ID)から顔認証(Face ID)に変更されました。
iPhone SE3は、このiPhone 8をベースとしたモデルで、ホームボタンを残す唯一のモデルでした。
iPhone 16eの登場によりiPhone SE3も販売が終了するため、とうとうホームボタンを持つiPhoneがラインナップから姿を消したことになります。
現在も指紋認証を好み愛用していた人には、この変更は残念な点といえそうです。
ただ、iPhone 8からすでに8年が経過しています。
そろそろデザインの変更を受け入れなければいけない時期ということなのかもしれません。
iPhone 16eの発売日
iPhone 16eの発売日は、2025年2月28日(金)となりました。
iPhoneの発売は、基本的に週の中日に発表があり、その週の金曜日夜から予約開始、さらに翌週の金曜日の発売となっています。
iPhone 16eも通例通りのスケジュールで、2月19日(日本時間22日午前1時)に発表、2月21日午後10時から予約開始、2月28日に発売となりました。
フラグシップモデルのiPhoneは、毎年9月後半に発売されています。
春頃に登場しているのは廉価モデルであるiPhone SEシリーズですが、3月後半や4月などもう少し遅い時期に発売されることが多くなっていました。
2月最終日ということでほとんど3月といえるタイミングではありますが、今回はかなり前倒しとなったといえるでしょう。
モデル | 発表日 | 予約開始日 | 発売日 |
---|---|---|---|
iPhone SE | 2016年3月22日 | 2016年3月24日 | 2016年3月31日 |
iPhone SE(第2世代) | 2020年4月16日 | 2020年4月17日 | 2020年4月24日 |
iPhone SE(第3世代) | 2022年3月9日 | 2022年3月11日 | 2022年3月18日 |
iPhone 16e | 2025年2月20日 | 2025年2月21日 | 2025年2月28日 |
※発表日は、日本時間での日付となります
iPhone 16eの価格
iPhone 16eの販売価格は、99,800円となりました。
分割購入の場合は、24回払いで4,158円/月となっています。
ちょうど10万円で購入でき、ギリギリ大台に乗らない価格となっています。
iPhone 16が124,800円なので、スタンダードモデルの8割ほどで最新のiPhoneを購入できるようになったということになるでしょうか。
一方iPhone SE3は62,800円だったので、廉価モデルと見ると4万円近い値上げということになります。
10万円はスマホとしても高額といえる価格帯で、安いiPhoneという選択肢は失われてしまったといえそうです。
尚、iPhone 16eは米国ではの販売価格は599ドルで、iPhone SE3が429ドルでした。
日本での販売価格はこれに為替レートも踏まえて決定されますが、iPhone SE3は現在からすれば安価なレートが適用されていたため、より差額が大きく感じられるものとなりました。
高額化の要因としては、やはりiPhone 8ベースからiPhone 14ベースへと性能が大きく躍進したことが挙げられます。
液晶ディスプレイから有機ELディスプレイへの変更、指紋認証から顔認証への変更に加え、Apple Intelligenceに対応するためチップも最新のA18チップを採用しています。
性能面からみれば、妥当といえる変化でしょう。
モデル | 価格 |
---|---|
iPhone SE | 52,800円 |
iPhone SE(第2世代) | 44,800円~ |
iPhone SE(第3世代) | 57,800円~ |
iPhone 16e | 99,800円~ |
iPhone 16 | 124,800円~ |
iPhone 16eのサイズ・重量
iPhone 16eはiPhone 14をベースとしており、本体サイズは同じとなっています。
iPhone 16も幅が1mm大きいだけですので、大きな違いはありません。
一方、重量については、iPhone 14よりも5g軽くなっています。
iPhone 14がデュアルカメラであるのに対し広角のみのシングルカメラになったので、その分軽くなったのだと考えられます。
モデル | 画面サイズ | 本体サイズ | 重量 |
---|---|---|---|
iPhone SE(第3世代) | 4.7インチ | 138.4mm x 67.3mm x 7.3mm | 144g |
iPhone 14 | 6.1インチ | 146.7mm x 71.5mm x 7.80mm | 172g |
iPhone 16 | 6.1インチ | 146.7mm x 71.6mm x 7.80mm | 170g |
iPhone 16e | 6.1インチ | 146.7mm x 71.5mm x 7.80mm | 167g |
iPhone 16eのストレージ容量
iPhone 16eのストレージ容量は、現行のiPhone 16シリーズと遜色ない128GB、256GB、512GBとなりました。
iPhone SE3は一回り小さい64GB、128GB、256GBの3種類だったので、廉価モデルとしては容量が増大し使いやすくなったといえます。
ストレージ容量を削って安価に使いたいという声もあるかとは思いますが、64GBは現在のシステムデータやアプリの容量を考えるとかなり小さく、今後数年使用に耐えるかどうかというと現実的ではありません。
これも時代の変化ということになるのかもしれません。
モデル | ストレージ容量 |
---|---|
iPhone SE | 32GB,128GB |
iPhone SE(第2世代) | 64GB,128GB |
iPhone SE(第3世代) | 64GB,128GB,256GB |
iPhone 16e | 128GB,256GB,512GB |
iPhone 16eのカメラ性能
iPhone 14などの通常のスタンダードモデルはデュアルカメラで、広角カメラと超広角カメラを搭載しています。
これに対してiPhone SEシリーズは歴代の全てのモデルが広角カメラのみとなっており、同じ廉価モデルであるiPhone 16eも広角カメラのみとなりました。
超広角カメラは、撮影時に「0.5x」をタップした際に使用されるカメラです。
奥行きと広がりで遠近感を強調する撮影の仕方で、ダイナミックな写真を撮ることができます。
メインカメラのみの場合この撮影方法が使えなくなりますが、通常の倍率の撮影方法は問題なく利用することができ、撮影の質自体が劣るというものではありません。
超広角カメラを使わない人にはほぼ影響がないので、iPhone 16eを選ぶ際の判断基準の1つとして考えてもよいかもしれません。
iPhoneを安く手に入れるなら、何を選ぶのがオススメ?
廉価モデルを選ぶ方の多くは、購入価格を重視しているものと思います。
今回のiPhone 16eはどのように評価できるでしょうか。
iPhone 16eは従来のiPhone SEシリーズと比べると、性能が大きく引き価格も代わりに価格も相応に高くなったモデルといえます。
価格帯はギリギリ超えないまでも10万円という大台で、iPhone SEシリーズが持っていた「安いiPhone」という側面は失われてしまったように思われます。
そのため「性能はそこそこで十分なので安くiPhoneを手に入れたい!」という人には、選びづらくなってしまいました。
iPhone 16eについて意識したいのは、今後強化されるであろうApple Intelligenceに対応する端末ということです。
Appleの動きからも、より一層AIを活用していこうという意思がうかがえるため、これに対応するか否かは大きな違いになる可能性があります。
今新しくiPhoneを購入するのであれば、Apple Intelligenceを見切るかどうかが判断のポイントになります。
単に安価にiPhoneを購入したいという場合にはiPhone 16e以外にも選択肢があります。
自分に最も適したものはどれか、考える参考にしてみてください。
中古端末を購入する
安価にiPhoneを手に入れる方法としては、最もメジャーな方法が中古端末の購入でしょう。
iPhoneは非常に丈夫で、外傷がなければ長年にわたって使い続けられることがほとんどです。
OSのサポートも5年間は保証されているので、2世代前のモデルを買って3年使うという方法も効率がよく面白そうです。
モデルの新しさと価格はトレードオフなので、古いものでも問題ないのであればその分費用を抑えられます。
総じて、コスパの良い選択肢になると思われます。
気になる点としては、やはりしばらく他人が使っていたという点でしょう。
中古となれば、小さな擦り傷や汚れなどの使用感があるのはむしろ当たり前です。
この点を許せるかどうかが、中古端末を購入するかどうかを選択するポイントになりそうです。
尚、隠れた瑕疵がないかも気になるところですが、まともな中古業者であれば動作確認を実施していることがほとんどで、一定期間の保証もつけてくれるため、あまり過度に気にする必要はないと思われます。
ただおそらくバッテリーは消耗していると予想されるので、購入後まもなく交換をしなければいけなくなるかもしれません。
Appleの整備済み製品を購入する
Appleが扱う認定整備済製品とは、いわゆる「新古品」のことです。
返品によって返却された端末や展示用に使われていた端末を、専門のスタッフが徹底的なクリーニングと純正パーツを用いた交換を行うことで新品同等の状態にしたものを指します。
厳密な基準をクリアした端末であるためほぼ新品といっても差し支えなく、購入時にAppleCare+にも加入することができるなど、その扱いは中古品とは明らかに一線を画しています。
2025年1月現在ではiPhone 13シリーズ・14シリーズの一部が購入可能となっています。
ほぼ新品として購入できるので、若干高いものの中古端末を購入する際の欠点をクリアした購入方法といえます。
逆にこちらの欠点となるのは、選択肢が少なくいわゆる型落ちのモデルしかないということでしょう。
2~3世代前のモデルなので古すぎるということはないですが、最新のモデルを購入する手段としては使えません。
家電量販店のキャンペーンを利用する
近年、家電量販店で型落ちのモデルが大幅な値引きをされることが多々あります。
キャンペーンを最大限に利用すると、1円や23円といった実質無料といえるような額で新しいiPhoneを購入できることもあります。
いくつかの値引きを合わせてこの価格を実現しており、MNP(キャリアの乗り換え)やキャリアが提供する端末購入補助プログラム(規定のタイミングで端末を返却することで実質負担額を大きく減らすことができる購入方法)、会員限定などの量販店独自の値引きなどがあります。
キャンペーンは店舗単位に実施され期間も限定されているので、事前に情報をキャッチして店舗に行くのは難しいです。
この購入方法を狙うのであれば、定期的に近くの店舗に行き、望みのキャンペーンに遭遇するのを待つことになります。
最新シリーズはなかなか対象とならないものの、1~2世代前の比較的新しいモデルを安価で購入できるので、安さを重視するのであれば非常に有用な方法といえます。
下取りを活用する
iPhoneはスマホの中でもリセールバリューが高く、数年使用した端末でも高額で買い取ってもらえる可能性があります。
そのため下取りを活用することで、実質的な購入費用を大幅に抑えることできます。
売却の方法としては中古業者での買取やメルカリなどを使用しての個人販売といったものもありますが、端末の状態をシビアに査定される上、個人販売は手続きの手間やトラブルのもとになる可能性などもあるため、まずはAppleの下取りを検討するのがオススメです。
回収した端末をそのまま使うわけでは無いため、多少の使用感や小傷程度であれば減額されずに済むことも多く、買取よりも気軽に出すことができます。
Appleの公式サイトで新端末を購入する際に一緒に申し込むことができ、郵送による集荷の仕組みも整備されているため、店舗に行く必要もなく容易に行える点も魅力です。
まとめ
新登場したiPhone 16eの情報をまとめました。
新しい廉価モデルは、従来のiPhone SEシリーズではなくiPhone 16シリーズのラインナップとして登場しました。
AIに対応し、今後利用していくに足るモデルとしてAppleもリリースしているはずですので、今購入するモデルとしてはもっともコスパがよいモデルかもしれません。
ぜひ手に入れて、新しいiPhoneを楽しんでいきましょう。