iPhoneを機種変更するときにやることリスト! データ移行や引き継ぎが必要なアプリの設定方法を紹介します
- 2023年02月02日
- スマホお役立ち情報
2021年3月より「ahamo」「povo」「LINEMO」といったオンライン専用のプランが開始しました。
今までスマホに関する手続きといえば各キャリアショップで行うのが一般的でしたが、これらのプランが登場したことで、今後もオンライン化が本格化していくことになりそうです。
スマホに関する手続きといえば、プラン変更やキャリア変更だけでなく、機種変更も挙げられます。
キャリアショップ以外で新しいiPhoneを購入し、自身で機種変更の作業を行う必要も出てくるでしょう。
本記事では、iPhoneの機種変更時にやることを紹介していきます。
iPhoneを機種変更するときにやることリスト
まずはiPhoneの機種変更時にやることを、リストにしてまとめました。
・iPhoneの初期設定
・データの移行(バックアップ・復元)
・LINEの引き継ぎ
・ApplePayの引き継ぎ
・ゲームアプリの引き継ぎ
・補償の引き継ぎ・乗り換え
・古いスマホの契約やデータの確認
機種変更する際には、新しいiPhoneの初期設定と、古いiPhoneから必要なデータを移行する作業が必要です。
自分で機種変更を行う場合には、クイックスタートという機能を使うのがオススメです。
初期設定と同時にデータ移行を行うことができ、手順も簡単です。
iOS 12.4以降の機能ですが、このバージョンは2019年7月22日にリリースされたものなので、現在使用されているiPhoneの大部分は問題なく利用できるはずです。
クイックスタートを使わない場合には、iCloudやiTunesを使ってデータを移行します。
古いiPhoneで作成したバックアップを新しいiPhoneで復元することになるため、iCloudの空き容量が不十分だったりパソコンが手元になくiTunesを使えなかったりと、少なからず状況や環境に左右される部分があります。
特に理由がなければ、クイックスタートを使うのがよいでしょう。
尚、データ移行だけでは設定が不十分なものもあります。
利用するためにアカウントが必要なLINE、ApplePayといったアプリや、iPhone本体にデータが保管されているわけではないゲームアプリなどが該当します。
これらに関しては、個別に引き継ぎ作業を進めていくことになります。
機種変更完了後は、古いスマホに関する契約やデータについて忘れずに確認・対処することも重要です。
クイックスタートで初期設定とデータ移行を行う
iPhoneの機種変更時に必要な作業の大部分は、クイックスタートを使うことで簡単に完了することが出来ます。
クイックスタートのやり方
クイックスタートは、現在使用している移行元となるiPhoneと移行先となる新しいiPhoneさえあれば利用可能です。
パソコンなど他の機器を用意する必要もないので、非常に手軽に行うことが出来ます。
データの移行には少し時間がかかる場合があります。
移行中はどちらのiPhoneも使うことが出来ないので、しばらく使えなくても困ることのないタイミングで行うのがよいでしょう。
1. 使用中のiPhoneのBluetoothをオンにする
2. 新しいiPhoneの電源を入れ、使用中のiPhoneの近くに置く
3. 使用中の端末に「新しいiPhoneを設定」というポップアップが表示されるので、「続ける」をおす
4. しばらくすると使用中のiPhoneにカメラのファインダーが、新しいiPhoneに丸いアニメーションを表示されるので、ファインダーに丸いアニメショーンをおさめる
5. しばらくすると「新しいiPhoneの設定を完了」と表示される
6. 新しいiPhoneに入力欄が表示されたら使用中のiPhoneのパスワードを入力
7. 画面の案内に従い、Touch ID・Face ID・Apple IDなどの設定を行う
8. 「デバイス間でデータを転送する」を選択
9. 転送が完了すると新しいiPhoneが再起動し、利用可能になる
10. アプリの再ダウンロードが始まり、インストールが完了次第使えるようになる
SIMカードはいつ差し替える?
機種変更を行う際は、新しいiPhoneで通信を行うためにSIMカードを差し替える必要があります。
どのタイミングで行うべきか迷うかもしれませんが、クイックスタートのデータ移行はBluetoothを使って行っています。
この間SIMカードを使った通常のデータ通信を行う必要はありませんので、差し替えるタイミングはクイックスタートの前後どちらでも問題ありません。
クイックスタート以外のデータ移行方法
基本的にデータ移行は、手軽に行えるクイックスタートがオススメです。
ただこの方法は、手元に移行前のiPhoneと移行後のiPhoneが揃っている必要があります。
iPhoneが故障して買い替えた場合など、新しいiPhoneしか手元にない場合には、バックアップからデータを復元することになります。
当然、古いiPhoneのバックアップをとっていることが前提となりますので、いつトラブルが起きてもいいように、普段からバックアップをとっておくことも必要です。
iCloudを使ったデータiPhoneの移行
iCloudはiPhoneのデータを安全に保存するクラウドサービスです。
このiCloudを用いてiPhoneのデータを全てバックアップし、新しいiPhoneでそのデータを復元することで、データを移行することができます。
iCloudは無料で5GBまで利用でき、月額料金を支払うことで容量追加も可能です。
もしバックアップデータが5GBを越えてしまう場合には、容量追加が必須となります。
バックアップは設定画面から簡単に行うことができます。
その場で最新のバックアップを取るだけでなく、同じ画面で定期的にバックアップを取るように設定することも可能となっており、機能をオンにすることで毎日バックアップを取ることも可能です。
非常に手軽なので、故障などでデータが消えてしまう前に設定しておくことをオススメします。
1. iPhoneをWi-Fiに接続する
2. 「設定」アプリを開き、ユーザ名の項目をタップする
3. 「iCloud」を開く
4. 「iCloudバックアップ」を開く
5.「今すぐバックアップを作成」をタップする
1. Wi-Fiに接続していること
2. 充電中であること(電源ケーブルを接続している状態)
3. 画面がロックされていること
1. 新しいiPhoneの電源を入れる
2. 地域と言語を選択する
3. 「クイックスタート」の画面で、画面下の「手動で設定」を選択する
4. 画面の案内に従い、Wi-Fiの設定を行う
5. アクティベートが完了するのを待つ
6. 画面の案内に従って進め、パスコードを設定する
7. 「Appとデータ」画面で、「iCloudバックアップから復元」を選択する
8. 画面の案内に従って進め、復元を完了させる
iTunesを使ったiPhoneのデータ移行
手元にパソコンがある場合、iTunesを使ってデータを移行することも可能です。
手順自体は簡単ですが、パソコンと接続する必要があるため、あまり高い頻度でバックアップをとることは難しいでしょう。
iPhoneのデータは日々更新されていると思うので、クイックスタートやiCloudを使った方法をとれるのであれば、そちらを利用してデータ移行する方が望ましいでしょう。
1. パソコンでiTunesを起動する
2. iPhoneをパソコンに接続する
3. iTunesのウィンドウの左上にあるiPhoneのアイコンをクリックする
4. 「概要」を開く
5. 「デバイスのバックアップを暗号化」を選択
6. 「今すぐバックアップ」をクリック
1. パソコンでiTunesを起動する
2. 新しいiPhoneをパソコンに接続する
3. 「新しいiPhoneへようこそ」の画面が表示されるので、「このバックアップから復元」を選択し「続ける」をクリック
既に初期設定を終えてしまった場合はどうすればいい?
新しいiPhoneを使えるようにするための初期設定そのものは特別難しい手順ではなく、画面の案内通りに進めていけば完了してしまいます。
買ったばかりの新しいiPhoneですから、データ移行のことを考える前に初期設定を済ませてしまうことも少なくないのではないでしょうか。
またキャリアショップで購入した場合などは、開通確認なども行うため基本的にはスタッフが初期設定を済ませてしまいます。
しかし初期設定を終えた状態では、データを移行することができません。
この場合、一度新しいiPhoneを初期化し、データを完全に消去する必要があります。
1. 「設定」アプリを開く
2. 「一般」を開き、一番下の「リセット」をおす
3. 「全てのコンテンツと設定を消去」を選択
4. 「iPhoneを消去」を選択
LINEの引き継ぎ
LINEは現在連絡方法の主流となっており、機種変更の際は真っ先に設定を済ませたいものではないでしょうか。
LINEの引き継ぎは、手順としては①トーク履歴のバックアップ、②アカウントの引き継ぎ・復元とに分けることが出来ます。
それぞれの詳しい手順を紹介します。
尚、電話番号に変更がなく、LINEのバックアップを自動化できている場合には、引継ぎ作業をすることなくクイックスタートで移行できる場合があります。
トーク履歴のバックアップ
LINE自体にトーク履歴をバックアップする機能があります。
手動はもちろん、自動で定期的にバックアップをとることも可能です。
トーク履歴を復元するにはこのバックアップを利用するほかないため、機種変更時に限らず自動バックアップを設定して備えておくのが賢明でしょう。
1. LINEアプリを開く
2. 「ホーム」タブから「設定」を開く(右上の歯車アイコン)
3. 「トーク」を選択
4. 「トークのバックアップ」を選択
5. 「バックアップ頻度」を選択
6. 「自動バックアップ」をオンにし、「バックアップ頻度」を好きなものに指定する
自動バックアップは不要でその時点のバックアップをとるだけで十分であれば、⑤で「今すぐバックアップ」を選択しましょう。
これにより、トーク履歴はiCloudに保存され、後で復元することが可能となります。
アカウントの引き継ぎ
機種変更後、新しいiPhoneにLINEアプリのインストールが完了したら、アカウントの引継ぎを行いましょう。
1. 引き継ぎ元のiPhoneで、「ホーム」>「設定」>「アカウント」と開き、電話番号・メールアドレス・パスワードが最新の内容となっているかを確認する
2. 同じく引き継ぎ元のiPhoneで、「ホーム」>「設定」>「アカウント引き継ぎ」と開き、「アカウントを引き継ぐ」をオンにする
3. 新しいiPhoneのLINEアプリを開く
4. 電話番号を入力してSMSに届いた暗証番号を入力
5. 表示された内容を確認して「はい、私のアカウントです」を選択
6. LINEのパスワードを入力する
7. 「トーク履歴を復元」を選択
引き継ぎ元のiPhoneで下準備を行ってから、新しいiPhoneで引き継ぎの作業を行います。
引き継ぎ元のiPhoneで「アカウントを引き継ぐ」をオンにしたら、36時間以内に引き継ぎを行う必要があります。
もし過ぎてしまった場合は、再度「アカウントを引き継ぐ」をオンにすれば作業可能です。
ApplePayの引き継ぎ
2019年10月の消費増税を皮切りに、スマホ決済が急速に普及しました。
今では財布を持たず、スマホのみで支払を行うのも珍しい光景ではなくなっています。
今後Apple Payは、機種変更の際に必ず引き継ぐことになる項目になりそうです。
基本的にApple Payに設定したカード情報は、新しいiPhoneに同じApple IDを登録すると自動で反映されます。
ただしモバイルSuicaに関しては設定が必要で、他にもカードによっては再登録が必要な場合やセキュリティーコードの入力が必要な場合があります。
いずれにしても、機種変更後に一度アプリを起動して、必要なカードが登録されているか確認を行うとよいでしょう。
ここではSuicaの再登録手順を紹介します。
1. 引き継ぎ元のiPhoneでWalletアプリを起動する
2. 移行するSuicaを削除する
3. 新しいiPhoneでWalletアプリを起動する
4. 右上の「+」ボタンを押す
5. Apple Payの案内画面が表示されるので、「続ける」を押す
6. カードの種類で「Suica」を選択
7. 再設定したいSuicaを選択し「次へ」を押す
ゲームアプリの引き継ぎ
最近はスマホゲームで遊んでいる人も珍しくないと思います。
スマホゲームのほとんどは、iPhone本体にあるのはゲームをプレイするためのデータのみで、プレイヤーごとの固有のデータに関してはゲーム会社のサーバーなど外部に保存されています。
そのため、機種変更後も引き続き遊ぶには、アカウントの引き継ぎを行う必要があります。
アカウントの引き継ぎ方法はゲームごとに用意されています。
Twitter・FacebookなどのSNSアカウントやApple IDに連携し、新しいiPhoneでも同じアカウントを利用することでゲームデータを引き継ぐことが出来ます。
詳しい手順は、ゲームアプリ内、もしくはゲームの公式サイトなどを参照してください。
補償サービスの契約・解約
意外と盲点なのが補償サービスに関する手続きです。
新しいiPhoneをキャリアショップで購入した場合はスタッフから案内を受けることができますが、自分で機種変更を行った場合にはこれらの手続きが必要なことに気づかず、忘れてしまうことも少なくありません。
新しい端末の契約はもちろん、古い端末の補償が不要となった場合にはこちらの解約も行う必要があります。
iPhoneの補償サービスというと、AppleCare+が有名です。
メーカー公式のサービスであり対応や修理品質に関してはもっとも信頼できます。
一方で、利用料金が高いことが欠点です。
円安が進行した影響で値上がりしたことも、これに拍車をかけています。
ただ、現在は補償サービスも選択肢が増えています。
たとえばモバイル保険は月額700円で利用できる保険サービスです。
最大3端末まで同時に補償でき、iPhone以外のモバイル通信機器にも幅広く利用できるので、非常におとくな使い方が可能となっています。
・月額700円と安い
・修理時の自己負担金0円
・1契約で3端末まで補償できる
・スマホ以外のモバイル機器全般を補償
古いiPhoneのデータ消去
新しいiPhoneばかりではなく、最後には古いiPhoneにも目を向ける必要があります。
iPhoneには、様々な個人情報が詰まっています。
例えばメジャーなものだけでも、電話帳やメールアプリ、インターネットの閲覧履歴、ApplePayの決済情報などが挙げられます。
クラウドサービスなど直接データがiPhoneに入っていないものでも、ログイン情報が記憶されていれば簡単に内容を確認することができてしまいます。
そのため、iPhoneを売却したり処分したりする場合には、完全にデータを削除するため初期化を行いましょう。
手元に残しておく場合にも管理は雑となってしまうことがほとんどなので、不要なデータやアプリは削除することが望ましいです。
1. 「設定」アプリを開く
2. 「一般」を開き、一番下の「リセット」をおす
3. 「全てのコンテンツと設定を消去」を選択
4. 「今すぐ消去」を選択
まとめ
機種変更時にやらなければいけないことは多々ありそうなイメージですが、クイックスタートを利用することで大部分は簡単に済ませることが出来ます。
個別に引き継ぎを行う必要があるアプリとしてメジャーなものを紹介しましたが、ゲームアプリと同じようにアカウントで管理されているアプリは、基本的にアカウントを再登録すればこれまで通り利用できるので、設定を進めていきましょう。
もし機種変更時の作業や引き継ぎ、設定に不安がある場合には、これらのサポートしてくれるサービスを利用するのも有効です。
たとえばiCrackedというお店は、iPhone修理のプロフェッショナルが操作の代行や解説を行ってくれます。
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この記事を書いたライター
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