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iPhoneのAIって何ができるの?意外と知らない活用術とおすすめ機能7選

iOS 26の登場により、ついにiPhoneにも本格的なAI機能が搭載されるようになりました。
「Apple Intelligence」は、前年の2024年にリリースされたiOS18から搭載されていますが、当初はアメリカをはじめとする一部地域に限定されており、日本で使用できるようになったのは半年後の2025年4月からです。
そのため、本格始動したのは、続くiOS26が搭載されたiPhone 17シリーズからといえるでしょう。

とはいえ、「実際にどんなことができるの?」「Apple Intelligenceって結局なに?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
iPhoneのAIは、見た目の派手さはないものの、文章の要約や画像編集、通知整理など、日常的な使い方の中でじわじわと便利さを発揮する“実用型”の機能が充実しています。

本記事では、そんなiPhoneのAI機能をわかりやすく整理し、「何ができるのか」「どう使えるのか」を具体的に紹介していきます。
初めて使う人でも迷わないように、対応機種や使い方もあわせて解説していますので、ぜひ参考にしてください。

iPhoneに搭載された“AI”とは?

iPhoneのAI機能とは、Appleが独自に開発・提供している「Apple Intelligence(アップル・インテリジェンス)」のことを指します。
これはいわゆるChatGPTのような汎用AIとは少し異なり、iPhone本体に保存された情報やアプリの文脈をもとに、“今やりたいこと”を先読みして補助してくれるような“パーソナルAI”です。

たとえば、メッセージの文面をAIが自然なトーンに言い換えてくれたり、写真の中の不要な物体をワンタップで消してくれたり、Webページの要点をすばやくまとめてくれたりと、スマートな操作補助が日常的に組み込まれています。

iPhoneユーザーにとってのAIとは、“別アプリを開いて操作するもの”ではなく、普段使っているアプリや操作に自然と溶け込んで補助してくれる存在と言えるでしょう。

Apple Intelligenceの特徴

  • iPhone内の写真・予定・連絡先など“個人データ”を文脈として活用
  • 多くの処理がiPhone本体内(オンデバイス)で完結=プライバシー性が高い
  • Siriとの連携で自然な指示・会話が可能に
  • 外部AI(ChatGPT)との連携も選択可能

対応機種と注意点

iPhoneのAI機能であるApple Intelligenceは、すべてのiPhoneで使えるわけではありません。
対応しているのは、iPhone 15 Pro・iPhone 15 Pro Max以降の端末に限られており、同じiOS 26にアップデートされていても、iPhone 15(無印)やそれ以前のモデルでは利用できないため注意が必要です。

この制限は、Apple Intelligenceの処理の多くがオンデバイスで行われていることが要因です。
サーバーに頼らずiPhone本体だけでAIの処理を完結させるため、高度な演算処理を担うA17 Pro以降のチップを搭載した端末が必須となっています。

また、Apple Intelligenceは、すべての国や言語で使えるわけではなく、対応している言語・地域・端末に制限があります。
日本国内では日本語設定での利用が可能ですが、他にも英語や複数の言語がサポートされており、地域設定と組み合わせて利用条件を満たす必要があります。

Apple Intelligence 利用の条件(2025年時点)

  • iOS 26以降がインストールされている
  • A17 Pro以降を搭載したiPhone(例:15 Pro/Pro Max)
  • 言語設定が日本語、英語、その他対応言語に設定されている
  • 地域設定がApple Intelligenceの対応国になっている(日本・アメリカなど)

上記の条件をすべて満たすことで、初めてApple Intelligenceのフル機能が利用できるようになります。
今後のアップデートで他モデル・他言語にも拡大される可能性はありますが、現時点では対象端末が限られているため、購入・利用前に確認しておくことが大切です。

 

iPhoneのAIでできること

Apple Intelligenceによって、iPhoneにはさまざまな“ちょっと便利なAI機能”が追加されています。
決して派手な機能ばかりではありませんが、日常の操作をスムーズにしたり、情報整理を助けたりと、使ってみると手放せなくなるような機能が揃っています。

ここからは、実際にどんなことができるのかを、1つずつ詳しく紹介していきます。

メモやメールの要約・リライト・トーン調整

iPhoneのメモやメール作成画面では、Apple Intelligenceの文章生成機能を活用して、書いた内容を要約したり、口調や言い回しを自然に調整したりできるようになっています。

たとえば、箇条書きのメモを要点だけにまとめたり、少し堅すぎるメール文面をやわらかく書き換えたりといったことが、ワンタップで可能です。
文章が長すぎる、伝わりづらい、感情のトーンが気になる──そんなとき、AIが自動で「読みやすく整えてくれる」のがこの機能の魅力です。

操作もシンプルで、長押しやアイコンタップで補助メニューが表示され、変換候補のプレビューを見ながら自然な仕上がりを選ぶことができます。
メモがそのままプレゼンの原稿になったり、メールの文面がAIによって“ちょうどいい感じ”に整えられたりと、書くことへのハードルが一気に下がる便利な使い方が可能となっています。

文章のリライト・要約機能の使い方

  1. メモアプリやメール作成画面で文章を入力する
  2. 対象の文章を長押しをタップ
  3. 「要約する」「トーンを変える」「リライト」などを選択
  4. AIが提案した文面から、最も自然なものを選んで適用

写真や画像の編集・生成

Apple Intelligenceでは、写真や画像に対するAI編集機能も強化されており、不要なものを消す、背景を整える、オリジナルのスタンプやイラストを作成するといった処理がiPhone上で簡単に行えるようになっています。

特に注目されているのが、写真に写った不要なものを取り除く機能で、Google Pixelでいう”消しゴムマジック”のようなものです。
たとえば、風景写真に写り込んでしまった通行人や看板など、後から消したいものをなぞるだけで、AIが背景を自然に補完してくれます。
また、「Image Playground」と呼ばれるツールでは、キーワードからスタンプ風のイラストを生成できるほか、自分の写真やペットの顔をもとにスタイル変換したオリジナル画像を作成することも可能です。

SNS投稿の前に“映え”を整える、友人とのやり取りで使えるユニークなスタンプを作るなど、日常のちょっとした楽しみにも便利な画像AI機能が充実しています。

画像編集・生成機能の使い方

  1. 写真アプリで対象の画像を開く
  2. 編集ボタンをタップし、消したい部分をなぞる(または選択)
  3. AIが自動的に背景を補完・違和感なく仕上げる
  4. 「完了」をタップする

ビジュアル検索(ビジュアルインテリジェンス)

写真やカメラの映像から情報を読み取る「ビジュアルインテリジェンス」も、Apple Intelligenceの大きな進化ポイントのひとつです。
料理・服・植物・動物・建物・標識など、画像の中にある“気になるモノ”をAIが自動で認識・解析してくれる機能です。

たとえば、撮った料理の名前がわからないとき、アプリを開くまでもなく、写真を長押しするだけで「この料理は○○の可能性があります」と提案が表示されます。
海外旅行中に見かけた看板やメニューの翻訳、見慣れない植物やペットの種類調べにも活用できます。

アプリを切り替えたりすることなくスピーディーに調べ物ができるので、より気軽に調べ物ができるようになるでしょう。

ビジュアルインテリジェンスの使い方

  1. 写真アプリで画像を開く、またはカメラで対象を映す
  2. 画面内の被写体を長押し、または「i」マークをタップ
  3. AIが対象を認識し、名称・分類・情報・翻訳などを表示
  4. 料理・動物・看板・服など、さまざまな対象に対応

Safariページの自動要約

iOS 26以降では、SafariでもApple Intelligenceを活用したWebページの要約機能が利用できるようになっています。

これは、ニュース記事や長文のブログ、調査レポートなどを開いたときに、要点だけをAIが抽出して短くまとめてくれるという機能です。
「とりあえず読むべきか判断したい」「全体を一気に把握したい」といった場面で非常に便利です。

また、見出しごとに要約されるため、気になる部分だけをすばやくチェックすることも可能です。読みたいところから本文にジャンプできるので、Web閲覧の効率が大きく向上します。

毎日たくさんの情報に触れる人ほど、この要約機能の恩恵は大きく、“読む前の判断”を助けてくれるスマートな情報フィルターとして活躍します。

Safariの要約機能の使い方

  1. Safariでニュースやブログなどのページを開く
  2. 画面右上の「Aa」またはAIマークをタップ
  3. 「要約を表示」を選択
  4. ページ下部にAIによる要約結果が表示される

通知や情報の要約・フィルタリング

Apple Intelligenceでは、通知の内容を自動で分析・整理する機能も追加されています。
これにより、重要な通知とそうでない通知を見分けてくれたり、複数のメッセージやメールを要約してまとめてくれるなど、スマートな情報管理が可能になっています。

たとえば、同じアプリから短時間に何件も通知が届いた場合、AIがそれらをひとつにまとめて表示してくれることがあります。
内容を理解した上で通知を再構成してくれるため、「何についての通知か」が一目でわかるようになります。

また、通知が集中しやすい仕事中や就寝前などの時間帯には、自動でフィルタリングが行われ、本当に確認すべき情報だけを優先して表示するといった動作も可能です。

この機能は、ユーザーが何かを操作する必要はなく、iPhoneの利用状況や設定、アプリの使い方に応じてシステム側で最適化されていきます。

情報に追われがちな現代において、通知の“質”をAIが整えてくれることで、集中力の維持や無駄なストレスの軽減にもつながります。

Siriの強化:文脈理解とAI連携の進化

Apple Intelligenceの導入によって、長年使われてきた音声アシスタント「Siri」も大きく進化しました。
これまでのSiriは、決められた範囲での音声コマンドの実行が中心でしたが、iOS 26以降ではより柔軟で自然な会話や、アプリをまたいだ文脈理解が可能になっています。

たとえば、これまでのSiriでは「メールを送って」「リマインダーを作成して」といった単発の命令しか通じませんでしたが、Apple Intelligenceを活用することで、

– 「昨日のPDFファイルを開いて」
– 「◯◯さんとの最新のやり取りを見せて」
– 「この写真を家族に送っておいて」

といった、ユーザーの過去の行動やアプリ間の関係を理解した指示にも対応できるようになっています。

さらに、SiriからChatGPT(OpenAI)を呼び出す連携機能も用意されており、特定の質問や創造的な回答が欲しいときには、Siri経由でGPTに話しかけるといった活用も可能です(ユーザーの許可が必要)。

AIによって賢くなったSiriは、もはや単なる音声操作ではなく、“iPhoneの中のパーソナルアシスタント”としての完成度が大きく高まっていると言えるでしょう。

強化されたSiriの使い方の例

  1. ホームボタン長押し、または「Hey Siri」と呼びかけ
  2. 「昨日受け取った請求書を見せて」など文脈に沿った指示を試す
  3. 創造的な質問には「ChatGPTに聞いて」とSiriに依頼
  4. Siriが自動で判断して、Apple Intelligence/GPTのいずれかを利用

iPhone内を横断的に検索できる

Apple Intelligenceにより、iPhone内の検索体験も大きく進化しました。
これまではSpotlightや各アプリごとの検索機能を使い分ける必要がありましたが、iOS 26では、自然な言葉で写真・メッセージ・メモ・ファイル・予定表などをまとめて横断検索できるようになっています。

たとえば、こんな使い方が可能です:

– 「去年の京都旅行の写真を見せて」
– 「◯◯さんとの会話で送られてきた住所を探して」
– 「6月にPDFで保存した見積書はどこ?」
– 「明日の打ち合わせの場所って何時からだった?」

このような文脈的な指示にも対応し、ユーザーが“探しているつもりがなかった情報”まで引き出してくれるのが大きなポイントです。
また、検索結果には必要な項目だけがコンパクトに表示され、アプリを切り替えることなく目的の情報にアクセスできます。

検索窓がAIアシスタントに進化したことで、情報にアクセスするまでの手間が驚くほど少なくなる──そんな実感が得られるはずです。

横断検索の使い方

  1. ホーム画面を下にスワイプし、Spotlight検索を表示
  2. 検索窓に自然な文章やキーワードを入力(例:「去年のレシート」)
  3. Apple Intelligenceが文脈を判断し、アプリをまたいだ結果を一覧表示
  4. 目的のファイル・写真・メッセージなどをタップして開く

 

iPhoneのAIを活かす活用シーン

ここまで紹介してきたApple IntelligenceのAI機能は、操作に慣れていない方でも簡単に使えるものが多く、特別なアプリや知識がなくても“いつものiPhoneの延長”として活用できます。

しかし、便利な機能であっても、どんなときに使えばいいのか、どんな人に向いているのかがイメージできなければ、せっかくの機能も埋もれてしまいがちです。

そこでここでは、代表的な利用シーンやユーザータイプごとに、「このAI機能が役立つ!」という例を紹介していきます。

仕事・学習の効率化に

Apple Intelligenceは、情報整理や資料作成、スケジュール管理といった作業を効率化するうえで非常に役立ちます。
中でも、文章の要約やトーン変換、Safariでのページ要約、自然言語による横断検索といった機能は、日常的に情報を扱う社会人や学生にとって強力な味方です。

たとえば、次のような使い方ができます:

– 長文メールやリサーチ資料を要約して、読む時間を短縮
– 自分が書いたメモやレポートのトーンを整えて、伝わりやすい表現に変換
– 過去のファイル・メッセージ・予定を自然な文章で検索し、すぐに見つけ出す

iPhoneひとつで下準備や情報収集がスマートにこなせるため、通勤時間やスキマ時間を活かしたアウトプットにもつながります。

SNSや写真投稿の質を上げたい人に

iPhoneで写真や動画を撮る機会が多い方にとって、Apple Intelligenceは投稿クオリティを一段と引き上げてくれるツールになります。

特に役立つのが、写真編集機能とスタンプ生成(Image Playground)、そしてキャプション用文章の調整です。

たとえば、次のような活用法があります:

– 撮った写真から不要な物を除去して、背景をきれいに補正
– 自分の顔やペットを元にしたオリジナルスタンプを生成
– 投稿文をカジュアル、丁寧など好みに応じたトーンに変換

InstagramやX(旧Twitter)、LINEでの共有など、見た目と文章をワンランク上の仕上がりにしたいときに、AIが“あとひと手間”を担ってくれるイメージです。
手間をかけずにセンスのいい投稿をしたい人にとって、非常に実用的な機能といえるでしょう。

時間を節約したい忙しい人に

Apple Intelligenceの強みは、派手な操作や特別なスキルがなくても、日常のちょっとした行動を効率化できる点にあります。

たとえば、

– メールや長文ページをAIが要約してくれる
– 通知が整理されて、優先度の高い情報だけを確認できる
– 写真や文書が簡単に整えられて、仕上げにかかる手間が省ける
– SiriやSpotlightで「昨日の請求書」「あのPDF」などを探せる

といったように、“あちこち探す・読む・まとめる”といった作業をAIが代わりにやってくれることで、日常の“ちょっと面倒”を確実に減らしてくれます。

忙しくて細かいことに時間を割きたくない人こそ、iPhoneのAI機能は大きな時短ツールとして活躍するはずです。

 

まとめ

Apple Intelligenceは、iPhoneの中に“AIアシスタント”を加えるような感覚で、ユーザーの日常に自然に溶け込む設計になっています。
通知、検索、要約、写真編集など、派手ではないけれど、使えば使うほど“これは便利だな”と感じる機能が揃っています。

対応機種や地域、言語の制限はあるものの、該当するiPhoneを使っている方にとっては、アップデートするだけで多くの機能が手に入ります。

「AIって難しそう」と感じていた方こそ、ぜひ一度使ってみてください。
毎日のiPhoneの使い方が、少しずつ快適に、そしてスマートに変わっていくはずです。

この記事を書いたライター

モバイル保険 メディア編集部

万が一のスマホの故障に備えるモバイル保険を広めるため、鋭意ブログを執筆中。「Enjoy Your Mobile Life」をモットーに、スマホをより便利に使うための情報を発信していきます。

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