iPhone 17にAppleCare+は必要? それとも保険がオススメ? 最適な選択肢を検証します!
- 2025年10月03日
- iPhone
iPhone 17を購入した方、これから購入を考えている方の中には、「AppleCare+には入っておいた方がいいのかな?」「でも、けっこう高いし、本当に必要?」と、補償サービスについて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
端末価格が10万円を超えることも当たり前になった今、落下・水濡れ・故障などのトラブルに備える“iPhoneの保険”は、以前にもまして欠かせないサービスとなってきています。
iPhoneの保険といえばApple公式の延長保証であるAppleCare+が広く知られていますが、最近では民間のスマホ保険という選択肢もあります。
本記事では、「AppleCare+に入るべきか迷っている」「他にもっと良い選択肢があるのでは?」という方に向けて、iPhone 17の補償を検討するうえで押さえておきたい情報を整理し、最適な選び方を考えていきます。
目次
iPhone 17にはどれぐらいの費用がかかる?
懐事情は各個人、各家庭で異なるものですが、おそらく多くの人にとって現在のiPhone周りの費用は高額といえるかと思います。
2025年3月にiPhone 16eが登場したことでiPhone SEの販売が終了しました。
iPhone 16eも安価なモデルではありますが、iPhone SEに比べると高額で、安価なiPhoneの選択肢が失われたことになります。
費用を抑えるのであれば中古や整備済み製品ぐらいしか選択肢がなくなってきており、新品を購入するのであればそれなりの費用を覚悟する必要があります。
iPhoneの保険の必要性やカバー範囲として求められるものを考えていくためにも、まずは対策なしにiPhoneを壊してしまったときにどの程度の費用負担が必要になるのかを把握していきましょう。
iPhone 17シリーズの購入価格
新登場のiPhone AirとiPhone 17 Pro・iPhone 17 Pro Maxはいずれも前年のiPhone 16シリーズよりも値上がりしており、無印のiPhone 17のみ同じ容量で比較すれば安価となっているものの、最小ストレージが128GBから256GBに引き上げられているため、最低価格は5,000円高くなっています。
無印で約13万円から、Proモデルは20万円前後となっており、iPhone 17 Pro Maxの2TBについては33万円にもなります。
総じて、iPhone 17シリーズは、iPhone史上もっとも高額なシリーズといえます。
無保険で壊してしまった場合には、相応の費用負担が発生することになります。
モデル | 販売価格 | |
---|---|---|
iPhone 17 | 256GB | 129,800円 |
512GB | 164,800円 | |
iPhone Air | 256GB | 159,800円 |
512GB | 194,800円 | |
1TB | 229,800円 | |
iPhone 17 Pro | 256GB | 179,800円 |
512GB | 214,800円 | |
1TB | 249,800円 | |
iPhone 17 Pro Max | 256GB | 194,800円 |
512GB | 229,800円 | |
1TB | 264,800円 | |
2TB | 329,800円 |
もし壊れてしまったら! iPhone 17シリーズの修理費用
iPhoneが破損した場合、Apple Storeや正規サービスプロバイダを通じて修理するのが一般的です。
iPhoneは本体交換修理を受けることができるので、跡形もないほどの大きな損傷でもない限りは、修理を受けることができます。
以前は、画面割れ以外の損傷は全て本体交換が必要となったため、修理費用も高額になりがちでした。
しかし近年は背面ガラスやカメラなどのパーツ単位の修理も行われるようになっており、本体交換に比べて安価に修理をすることが可能となっています。
ただ、iPhone自体が10万円以上する高価な機器となっているため、それでもパーツ修理でも数万円はかかってしまうことは留意しておいた方がよいでしょう。
修理内容 | iPhone 17 | iPhone Air | iPhone 17 Pro | iPhone 17 Pro Max |
---|---|---|---|---|
画面修理 | 53,800円 | 53,800円 | 53,800円 | 60,400円 |
本体交換(その他損傷) | 98,200円 | 114,800円 | 123,800円 | 131,800円 |
バッテリー交換 | 15,800円 | 19,400円 | 19,400円 | 19,400円 |
修理ではなく中古品や整備済み製品にするのもアリ?
iPhoneが故障してしまったときの対処として、中古品や整備済み製品を購入するという選択肢もあります。
最新モデルを買い直すのは難しくても、中古品や整備済み製品であれば修理よりも安価で済ませられることがあります。
整備済み製品はAppleが公式に販売している、いわゆる新古品です。
初期不良などで返却された端末のパーツを交換し、バッテリーを新しいものにしたうえ各種チェックを通過した端末であり、AppleCare+に加入することもできます。
新品に限りなく近い機器で、中古品に抵抗がある人でも利用しやすいのではないでしょうか。
もっとも、これらは発売されてから数年は経過している型落ちのモデルです。
どれだけ状態が良くても性能は劣り、最新機能を使うことはできません。
次の最新モデルを買うまでのつなぎだとしても、iPhone 17を選択したユーザーには、不満が残る可能性も高いかもしれません。
モデル | 販売価格 | |
---|---|---|
iPhone 14 Plus | 256GB | 95,800円 |
512GB | 125,800円 | |
iPhone 14 Pro | 128GB | 95,800円 |
256GB | 110,800円 | |
512GB | 139,800円 | |
1TB | 169,800円 | |
iPhone 14 Pro Max | 128GB | 109,800円 |
256GB | 122,800円 | |
512GB | 152,800円 | |
1TB | 181,800円 | |
iPhone 15 Pro Max | 1TB | 196,800円 |
※ 2025年9月20日時点
iPhone 17に保険は必要?
iPhone 17シリーズは、本体価格・修理費ともに非常に高額です。
万が一の落下や水没などに備えて保険に入っておくのは、ほとんどのユーザーにとって現実的な対策といえるでしょう。
ただし、「絶対に保険に入るべき」というわけではなく、必要性の感じ方は人それぞれです。
普段から丁寧に扱っている人や、自宅や職場でしか使わないという人の中には、これまで一度もiPhoneを壊したことがないというケースもあります。
そうした方にとっては、保険料が“もったいない”と感じられるのも無理はありません。
一方で、外出先で使う機会が多い人、仕事中や移動中に使用することが多い人、あるいは過去に破損や水没の経験がある人であれば、保険に入っておくことで安心して使えるというメリットは大きくなります。
iPhoneの補償には正解があるわけではなく、あくまで自分の使い方やリスク許容度に応じて選ぶべきものです。
そのうえで、判断のヒントとして以下のようなポイントを意識してみてください。
- 本体価格や修理費を自腹で払うのはきついと感じるか?
- これまでにスマホを壊した・なくした経験があるか?
- 通勤・通学・出張などで外に持ち出すことが多いか?
- スマホが生活・仕事に欠かせない存在になっているか?
- 万が一の際に“何も補償がない”ことに不安を感じるか?
AppleCare+とは?補償内容と料金をチェック
AppleCare+(アップルケアプラス)は、Appleが提供する公式の延長保証サービスです。
iPhone購入時に加入できる定番の補償プランで、故障・破損・バッテリー劣化などに備えて多くのユーザーが利用しています。
何が補償される?
AppleCare+は、Appleが提供する公式の延長保証サービスで、iPhoneのトラブル時に手厚いサポートを受けられるのが大きな特徴です。
自然故障だけでなく、事故や過失による損傷に対応しており、安価で修理や本体交換修理を受けることが可能です。
また、盗難・紛失にも備えたい場合は、「盗難・紛失プラン」を追加契約することで年2回までの再提供補償を受けることも可能です。
この場合、「iPhoneを探す」機能が有効になっていれば、自己負担12,900円で新品同等のiPhoneを受け取ることができます。
他にも、一定以上の消耗という条件があるものの、バッテリー交換を無償で受けることができたり、最短で交換機を受け取るエクスプレス交換サービスを利用できたりと、iPhoneを安心して使い続けるためのサポートが充実したサービスとなっています。
- 画面や背面ガラスの損傷(自己負担:3,700円)
- その他の偶発的損傷(自己負担:12,900円)
- バッテリーの無償交換(バッテリー最大容量が80%未満になった場合)
- エクスプレス交換サービス(最短翌日で交換品を発送)
- Apple公式の修理・サポート対応(パーツ交換含む)
AppleCare+の利用料金
AppleCare+は、iPhoneのモデルによって利用料金が異なり、「月額払い」または「2年分の一括払い」を選ぶことができます。
2年一括払いのほうが単価は安く、2年経過するタイミングで月額払いに切り替えて保証を継続することも可能です。
途中で解約する場合にも返金が可能で特にデメリットがないため、手続きを忘れるリスクはあるものの2年一括払いのほうがオトクに利用できます。
また、盗難・紛失時プランを利用する場合には、月額で160円の上乗せとなります。
尚、AppleCare+は基本的に購入時に加入するサービスです。
加入できるのは購入から30日以内とあまり余裕はないため、加入をするつもりであれば購入後すぐに手続きをしてしまうのが望ましいでしょう。
加入しておけば非常に安心できるサービスである一方で、補償が適用されないケースや、自己負担が意外と高額なこともあるため、料金と内容のバランスを理解したうえで契約することが重要です。
機種 | AppleCare+ | AppleCare+ 盗難・紛失プラン |
||
---|---|---|---|---|
一括購入 | 月額料金 | 一括購入 | 月額料金 | |
iPhone 17 | 23,800円 | 1,180円 | 26,800円 | 1,340円 |
iPhone Air | 31,800円 | 1,580円 | 34,800円 | 1,740円 |
iPhone 17 Pro | 31,800円 | 1,580円 | 34,800円 | 1,740円 |
iPhone 17 Pro Max | 31,800円 | 1,580円 | 34,800円 | 1,740円 |
モバイル保険とは? AppleCare+とどう違う?
iPhoneの保険というとAppleCare+がメジャーです。
キャリアの補償もau・ソフトバンク・楽天モバイルはAppleCare+をベースとしたものとなっており、AppleCare+を利用している人は大勢いることと思います。
ただ、近年では民間の保険会社から、スマホ向けの少額の保険サービスが登場しています。
その代表的なものが「モバイル保険」です。
スマホ保険の特徴と仕組み
「モバイル保険」は、さくら少額短期保険株式会社が提供しているモバイル保機器向けの保険です。
Wi-FiやBluetoothにつながるモバイル通信機器を対象としているため、iPhoneはもちろん、iPadやMacbook、Apple Watch、AirPodsなど様々なApple製品に利用可能です。
利用料金は月額700円(非課税)で、モデルやプランによってはAppleCare+の半額以下です。
最大3端末まで補償することができるため、複数の機器を登録すれば1台あたりの料金はさらに安くなり、AppleCare+よりも大幅に費用を抑えることができます。
あくまで保険であるため、修理を行ってくれるわけではありません。
修理は別に行う必要がありますが、メーカーであるAppleやキャリアを利用できるので、AppleCare+を利用している場合と変わらない品質の修理を利用できます。
修理はAppleにお願いしたいと考えている人でも、安心です。
- 月額700円で最大3台の端末を補償(主端末1台+副端末2台)
- iPhone・iPad・Macbook・Apple Watch・AirPods・ゲーム機など幅広く対応
- 補償金額は最大10万円、上限までであれば自己負担金なし
- 中古端末やSIMフリー端末でも加入可能(条件あり)
モバイル保険の補償内容と使い方
モバイル保険は、補償対象の機器が故障した時にかかった修理費用を補償してくれるサービスです。
修理後に申請を行うことで、修理にかかった費用が保険金として返ってきます。
上限はあるものの、その範囲内であれば自己負担金もかからず全額が返ってきます。
画面割れや水濡れ、破損、故障、盗難などのトラブルをカバーしています。
主なトラブルで利用できないのは紛失と、経年劣化によるバッテリーの交換ぐらいです。
AppleCare+では補償内容がApple製品に限定されますが、モバイル保険ではiPhone以外のApple製品や他メーカー端末も対象になるため、複数端末を持っている方にとって特に魅力的な保険です。
- 事前にモバイル保険のマイページから端末を登録(購入日から1年未満、動作に問題がないことが条件)
- 破損・故障が起きた場合は、自分で修理を手配
- 修理が完了したら、領収書や修理報告書を提出して保険金を申請
- 審査完了後、修理費用が口座に振り込まれる(上限内)
AppleCare+とモバイル保険、どちらがいい?
AppleCare+はiPhoneのメーカーであるAppleが提供するサービスで、いわば公式の保険といえる立ち位置です。
これに対してモバイル保険は、提供するのは民間の保険会社ですが、料金が安く使いやすいのが強みです。
人によってリスクが異なるため、適した補償範囲というのも変わってきます。
そのため誰にとっても適した保険というのはなく、AppleCare+とモバイル保険もどちらの方が優れている・優れていないというものではありません。
双方の特徴を把握して、自身に適したものを選ぶ必要があります。
補償内容・費用の比較表
判断しやすいように、項目ごとに特徴を整理しました。
AppleCare+はAppleの公式サポートを受けられる安心感や即時性に優れ、修理対応もスムーズです。
一方で、モバイル保険は複数端末に対応し、自己負担なしで柔軟に補償を活用できるなど、「安く広く備える」選択肢として優秀です。
項目 | AppleCare+ | モバイル保険 |
---|---|---|
月額料金 | 1,180円 | 約700円 |
補償対象 | iPhone本体のみ | 最大3台まで登録可 |
修理方法 | Apple公式サポート経由 | ユーザー手配→後日補償金支払い |
自己負担額 | 画面3,700円/その他12,900円 | 自己負担なし(上限内) |
盗難・紛失 | 対応(+プラン) | 非対応 |
補償上限 | Apple公式に準拠 | 主端末10万円/副端末3万円 |
登録可能な端末 | 購入時のiPhoneのみ | iPhone・iPad・Apple Watchなども可 |
AppleCare+が向いているのはこんな人
AppleCare+は、Appleが提供する公式の補償であることから、「安心感」や「純正サポート」を重視するユーザーに特に適しています。
たとえば、以下のような方にはAppleCare+のほうがマッチしやすいでしょう。
- 「故障=そのままAppleに持ち込める」手軽さを重視したい
- iPhoneの使用頻度が高く、短期間で複数回の修理リスクがある
- 盗難・紛失にも備えておきたい(+プラン加入でカバー可能)
- 1台のiPhoneを長く丁寧に使い続けたい
AppleCare+は、「買ってから何かあったとき、すぐAppleに頼れる」という安心感が大きなメリットです。
サポートの受付もスムーズで、エクスプレス交換サービスなども活用すれば、トラブル時のストレスを最小限に抑えられます。
また、盗難・紛失にも対応できるため、外出や旅行が多い方、紛失リスクが気になる方にとっては、AppleCare+一択という判断も合理的です。
モバイル保険が向いているのはこんな人
モバイル保険は、AppleCare+のような公式連携こそないものの、「コストを抑えながら幅広く補償をかけたい」というユーザーにとって非常に魅力的な選択肢です。
以下のような方には、モバイル保険の方が合っている可能性が高いでしょう。
- 補償コストをなるべく抑えたい
- iPhoneだけでなくiPadやApple Watchなど複数端末も補償したい
- AppleCare+に加入できないタイミングや中古端末を使っている
- サブ端末・家族の端末などもまとめて保険に入りたい
まとめ
iPhone 17シリーズは、端末価格・修理費ともに過去最高レベルに高額化しており、万が一のトラブルに備える“保険”の必要性はこれまで以上に高まっています。
補償の選択肢としては、Apple公式の「AppleCare+」と、民間の「モバイル保険」に大きく分かれますが、それぞれにメリット・デメリットがあるため、一概にどちらが優れているとは言えません。
AppleCare+は、Apple純正の安心感や即時対応が魅力であり、公式修理にこだわる方、盗難や紛失のリスクに備えたい方には特におすすめです。
一方、モバイル保険は、月額コストを抑えつつ複数端末に柔軟に補償をかけたい方にとって、非常に現実的で使いやすい選択肢となります。
どちらが正解かは、人それぞれ。
iPhoneの使い方、外での使用頻度、過去のトラブル経験、所有端末の数、予算──さまざまな視点で「自分に合った補償とは何か」を考えることが、後悔しない選び方につながります。
「とりあえずAppleCare+」という思考に頼らず、ぜひこの機会に保険選びを見直してみてはいかがでしょうか。
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