ドコモ新プラン「irumo」はどんなサービス？ 「ギガライト」との違いを徹底比較！

irumoは小容量向けの格安プラン

irumoは小容量向けのプランです。
現行の「ギガライト」と比べて料金が大幅に安くなっており、月額の費用を抑えるのであればぜひ利用したいプランです。

容量プランは0.5GB、3GB、6GB、9GBの4種類で、ギガライトより全体でカバーする範囲が広がったものの、各プランの差が大きくなっており、若干ながら自身にピッタリのプランを選びづらくなったと言えそうです。
ギガライトは段階制のプランで、実際に利用した通信量に合わせて課金される仕組みでしたが、irumoは事前に決めておく必要がある通信量固定のプランのようです。

irumoで使える割引は？

ahamoは、通常料金が安価な代わりにほとんどの割引が利用できないプランでした。
irumoはどうかというと、「みんなドコモ割」は利用することができませんが、「ドコモ光セット割」を利用することができます。
「dカードお支払割」も併せることで、1,287円安くなるので、3GBのプランは1,000円未満で使えることになります。

現在ギガライトとドコモ光を使用している場合には、条件がぴったりと合うため、変更を検討してみると良いでしょう。

通話料金は他のプランと同じ

irumoの通話料金は、ドコモの他のプランと同じく30秒あたり22円です。
オプションも同様に用意されています。

irumoの通信速度は？

irumoの通信速度は少し特殊で、ドコモの中では若干不遇な立ち位置となっています。
通常時の速度はahamoやギガホプレミアと同等の品質ですが、混雑時にはこれらの他の料金プランより先に制限がかかるようになります。
動画視聴などの機会が多い場合には、速度が遅いと感じる機会が多いかもしれません。

また、0.5GBのプランは4Gのみの対応で5Gは対応しておらず、最大速度も3Mbpsと控え目な内容となっています。

irumoもahamoと同じく店舗のサポートが有料

ahamoはオンライン専用プランとして展開されており、契約をはじめとする手続きは自身で行う必要があります。
ドコモショップでスタッフのサポートを受ける場合には料金がかかり、気軽に店舗で相談をするというのは難しいサービスとなっています。

今回登場するirumoも同じような展開となっていて、サポートは有料です。
安価ではありますが、手続きに不安がある場合には少し使いづらいと言えるでしょう。

今後「ahamo」「irumo」「eximo」の3プランの体制になるので、店舗サポートを受けることができるのは、残る「eximo」のみということになります。
「eximo」は他の2プランにくらべて料金も高めなので、このサポートの有無を大きな特徴として利用することになると思われます。

料金は大幅に値下げ

irumoの最も分かりやすい特徴は、料金が非常に安いことです。
通常料金は格安SIMの料金とあまり大きな差はありませんが、キャリアの料金プランとしては破格で、ギガライトよりもさらに一回り安価となっています。
ギガライトは、使用したデータ容量に合わせて料金が変動する段階制のプランでしたが、irumoは予め月間のデータ容量を選択する固定のプランとなっています。

容量を超過してしまった場合には、1GB当たり1,100円で追加することができます。

家族割は不要に

割引は、「ドコモ光セット割」（もしくは「home 5Gセット割」）と「dカードお支払割」の2種が利用できます。
いわゆる家族割にあたる「みんなドコモ割」は使えないものの、通常料金がそれ以上に安くなっているため、現在ギガライトを使っているユーザーであればirumoに移行することで料金を安くすることができるはずです。
「みんなドコモ割」を利用するには3回線以上の家族グループであることが必要なので、使わずに安価となるのは選択肢が広くなるよい変化だと言えます。

ギガライトは1GB、3GB、5GB、7GBと通信量2GBごとに料金が変わります。
このうちirumoと共通しているのは3GBだけであるため、毎月の通信量によっては適したプランがなく移行しづらいかもしれません。
ここでは共通の3GBの場合で、料金を比較しました。

通信速度や通信制限はドコモのプランとしては若干不遇

irumoはドコモのプランの1つであるため、ギガライトやギガホプレミアと同様に、通信速度は基本的に高品質といえます。
ただし、通信混雑時や大量通信時などに、他のプランよりも優先して制限が実施される場合があるとされており、若干ながら不遇となっています。
人口の多いエリアや通信量の多い時間帯に使用していると、通信速度の遅さを感じるかもしれません。

データ容量超過時の通信制限は、300kpbsです。
SNSやテキストが中心のWEBサイト、標準的な音質の音楽ストリーミングサービスなどであれば、問題なく使用できる速さとなっています。

尚、0.5GBのプランは特殊な制限が設けられています。
送受信が最大3Mbps、容量超過の速度制限が最大128kbps、さらにエリアに関わらず常に4G通信となっており5G通信は行えません。
コンセプト通り、電話がメインで通信はほぼ使わない人向けのプランといえます。

店頭のサポートが有料に

irumoは、店頭でサポートを受ける場合有料となるので、注意が必要です。

安価なのは、ahamoと同じくサポートの費用をプラン外にしたからだと考えることができます。
同時に登場するeximoは、段階制のプランで小容量の1GBまでと3GBまでの段階があります。
irumoと比べると高額ですが、eximoは従来通り手厚く店頭サポートを受けることができるので、プランを選ぶ際のポイントの1つになりそうです。

とはいえ、1回あたりのサポートの費用は高くはないので、毎月のように繰り返し利用しなければ、トータルでもまずirumoの方が安価になるはずです。

irumoにプラン変更するべき人

irumoは最大9GBの小容量のプランです。
通信サービスを多く使う場合には、ahamoや使い放題のeximoを使う方が望ましいです。

irumoは混雑時に優先的に通信速度の制限がかかりますが、そもそも小容量で十分というユーザーは、通信サービスをあまり使わないか、Wi-Fi環境での利用が多いユーザーがほとんどだと思いますので、欠点として気にする必要はあまりないでしょう。
安さがウリのサービスですので、シンプルに利用料金を安くすることができるかで判断するのがよいと思われます。

間違いなくオススメできるのは、現在ギガライトを契約している場合。
そもそも「ギガライト」の後継といえるプランなので当然ともいえますが、通常料金が大きく抑えられているので、ギガライトからのプラン変更は検討すべきです。

また、ドコモ光かhome 5Gを使用している場合にも、プラン変更が検討できます。
irumoはみんなドコモ割の対象外であるため、高額の値引きを受けるにはドコモ光セット割かhome 5Gセット割を利用する必要があります。
もちろん固定回線環境も見直して他社から乗り換えるのも悪くはありませんが、既に利用中であれば、間違いなく安価で利用できるので乗り換えをオススメします。

自動で切り替わるわけでは無いので注意

irumoはギガライトの後継にあたるプランとされていますが、ギガライトがirumoにアップデートされるわけではありません。
irumoを利用する場合は、しっかりと手順を踏みプラン変更を行う必要があります。

ギガライトからの変更方法

irumoは、ahamoと同様専用のWebサイトがあります。
サービス開始の7月1日以降、このサイトから申し込みできます。

開始前の現時点では詳細の手順は確認できませんが、後日ご紹介いたします。

尚、注意点がいくつかあるようです。

使っていないオプションサービスはないか？

契約時に複数のオプションサービスを契約してそのままになっているケースも少なくありません。
My Docomoや料金明細から、オプションの利用状況を確認してみましょう。

補償サービスはもっと安く使えるかも！

通信のオプションとしては、補償サービスが最もメジャーではないでしょうか。
スマホは高額化が進んでおり、故障時の修理料金も安くはありません。
常に持ち歩くものなので、補償サービスがあると安心です。

ただ、補償サービスは基本的に掛け捨てのサービスであり、使うか使わないか事前に分からないものでもあります。
そのため、もし補償サービス自体が高額となる場合、使うのを躊躇してしまうのも無理はないでしょう。

2023年現在、メーカーの保証やキャリアの補償以外にも、保険会社からスマホ保険が登場しています。
安価で利用できる点が大きな利点となっているので、「安く使える補償サービスが欲しい！」という場合には、一度検討してみるのもおススメです。