新型iPad Pro・iPad Airが2024年5月に登場! 発売日や値段など最新情報をまとめて解説します!
- 2024年08月09日
- iPad
Appleから販売されているタブレット端末、iPad。
タブレット市場で圧倒的なシェアを占めており、タブレットといえばiPadといっても過言ではないでしょう。
iPadは全4種類のモデルラインナップがありますが、2023年はいずれのモデルでも新機種が登場しなかったため、2024年は新型iPadの発売が期待されています。
そして2024年5月7日のAppleイベントにて、とうとうiPad Pro・iPad Airの最新モデルの発売が発表されました。
本記事では、2024年5月に登場した新型iPad ProとiPad Airについて、最新情報をまとめていきます。
目次
新型iPad Proの特徴
今回の新型iPad Proは、目玉となる大きな変更点がいくつか見られます。
同時に登場する新型iPad Airとの差も大きく、明確に上位モデルといえる立ち位置となっています。
ディスプレイが有機ELに
今回の変更点の目玉となるのが、ディスプレイの有機EL化です。
iPhoneは2020年登場のiPhone 12シリーズから有機ELディスプレイとなりましたが、iPadはこれまで全てのモデルが液晶ディスプレイであり、初の有機ELディスプレイ搭載モデルとなります。
有機ELディスプレイは、液晶ディスプレイよりも発色がよく、鮮やかな映像表現が可能となります。
バックライトが不要となることで電力消費も少なくなり、また薄くなることから内部スペースの自由度が上がりバッテリーをはじめとする他のパーツの大型化が可能となります。
今回iPad Proに採用されたのは「タンデムOLED」と呼ばれる2層構造の有機ELディスプレイで、大きなディスプレイサイズでありながら高い色精度、標準1,000cd/平方m、ピーク時最大1,600cd/平方mの輝度を実現しています。
最新のM4チップ搭載
新型iPad Proには、最新のM4チップが搭載されています。
事前の予想では、2023年10月に登場しMacbookに搭載されたM3チップが採用されると考えられていましたが、わずか7カ月で登場した新世代のM4チップが採用されることとなりました。
M3チップやM4チップは、SoC(システムオンチップ)といわれます。
1つのチップの上に様々な機能を集約し統合したもので、iPad自体の性能を決定づけているものといえます。
基本的には同じiPadを動かすものであるため、最新のM4チップでないとできないものがあるいうことではありません。
処理速度の速さや同時処理のキャパシティなどが強化されるイメージです。
中身は同じiOSなので、アップデートにより要求される性能が高くなると旧型のモデルの動作は次第に遅くなってしまいます。
快適にiPadを使うのであれば、やはり最新のチップが求められることになります。
M2チップと比較してCPUが50%、GPUが最大4倍高速な上、同じ性能では半分の消費電力で済むという高性能っぷりです。
尚、新型iPad Airに搭載されるのはM2チップです。
2世代古いチップとなりますが、登場は2022年6月でまだ2年ほどしか経過していません。
高い性能を発揮しつつ価格を抑えるチョイスと言えるでしょう。
従来モデルより薄くて軽い
新型iPad Proは薄型化・軽量化が図られています。
薄さは11インチモデルでは5.3mm、13インチモデルでは5.1mmという驚異的な数値で、前世代のiPad Pro(第6世代)の6.4mmと比べても一回り薄くなっています。
iPod Nanoよりも薄く、Apple製品の中で最も薄いとされています。
重量は11インチモデルで444g、13インチモデルで579gとなっており、それぞれ前世代から22g、103gもの軽量化を実現しています。
ノートパソコンと違い手で持ったまま使えるというタブレットの特徴を生かす上では、この重量は小さくない差といえます。
新型iPad Airの特徴
やはり新しい要素は上位モデルであるiPad Proに集中していますが、前世代のiPad Air(第5世代)の登場から2年以上が経過しており、iPad Airも順当に進化しています。
M2チップを搭載
新型iPad Proが最新のM4チップが搭載されるのに対し、iPad Airは2世代前のM2チップが搭載されています。
前世代のiPad Air(第5世代)に搭載されているのはさらに1世代古いM1チップであり、性能はしっかりと引き上げられています。
2世代古いと聞くと劣っている印象をうけてしまうかもしれませんが、高度な制作を行うなどでなければ、十分快適に使うことができるレベルの性能です。
価格差も大きいため、ライトに使いたい場合に選びやすいモデルとなっています。
11インチ・13インチの2サイズ展開に
従来のiPad Airは10.9インチの1サイズ展開でしたが、新型iPad AirではiPad Proと同様の2サイズ展開となっています。
性能が上がりiPad Airでも十分という場面も増えていると思いますので、iPad Airのまま大画面という選択肢が増えるのは嬉しい変更といえるでしょう。
また、この2サイズ展開は、無印のiPadとの違いをより明確にしていく狙いもあると考えられます。
新型iPad Pro・iPad Airの発売日
(出典:https://www.apple.com/jp/apple-events/)
スケジュールは事前に予想されていた通りで、2024年5月7日に開催されたAppleイベントで新型iPad Pro・iPad Airの発売が発表されました。
イベント後すぐに予約が開始され、約1週間後の2024年5月15日(水)に発売開始となりました。
尚、2024年は4種類のiPadが全て登場すると予想されています。
前年の2023年は初代iPad以来となるiPadが発売されなかった年であり、どのシリーズも現行モデルが登場してからそれなりの時間が経っています。
これは端末の高性能化によりアップデートの頻度が小さくても良くなったことも背景にあると思われますが、各シリーズの立ち位置を明確にしてラインナップを整理する意図もあるのではないかと考えられています。
Pro・Airシリーズが5月に登場し、無印・miniは後半の秋頃になるという見込みです。
モデル名 | 発売日 |
---|---|
11インチiPad Pro(第2世代) 12.9インチiPad Pro(第4世代) |
2020年3月25日 |
11インチiPad Pro(第3世代) 12.9インチiPad Pro(第5世代) |
2021年5月21日 |
11インチiPad Pro(第4世代) 12.9インチiPad Pro(第6世代) |
2022年10月26日 |
11インチiPad Pro(M4) 13インチiPad Pro(M4) |
2024年5月15日 |
iPad Air(第4世代) | 2020年10月23日 |
iPad Air(第5世代) | 2022年3月18日 |
iPad Air(M2) | 2024年5月15日 |
新型iPad Pro・iPad Airの価格
新型iPad Proは11インチが168,800円から、13インチが218,800円からとなっています。
前世代と比較すると、4万円以上の増額となっています。
近年の円安の影響も大きいですが、今回は米国の販売価格も高くなっているので、順当といえる変化です。
事前の予想では、有機ELディスプレイ化のコスト増が大きく、11インチモデルでも1,500ドルほどになるのではないかとされていました。
さすがに700ドルもの値上げは受け入れがたいところがありましたが、200~300ドルに抑えられていたため増額とはいえ順当に済んでよかったという見方もできます。
一方、新型iPad Airは米国の販売価格は据え置きとなっています。
しかし円安の影響も大きくなっているため、前世代のiPad Air(第5世代)の販売開始時の価格とは2万円以上も高額となりました。
モデル名 | ドル価格 | 円価格 |
---|---|---|
11インチiPad Pro(第2世代) | 799ドル~ | 93,280円~ |
12.9インチiPad Pro(第4世代) | 999ドル~ | 115,280円~ |
11インチiPad Pro(第3世代) | 799ドル~ | 94,800円~ |
12.9インチiPad Pro(第5世代) | 1,099ドル~ | 129,800円~ |
11インチiPad Pro(第4世代) | 799ドル~ | 124,800円~ |
12.9インチiPad Pro(第6世代) | 1,099ドル~ | 172,800円~ |
11インチiPad Pro(M4) | 999ドル~ | 168,800円~ |
13インチiPad Pro(M4) | 1,299ドル~ | 218,800円~ |
iPad Air(第4世代) | 599ドル~ | 69,080円~ |
iPad Air(第5世代) | 599ドル~ | 74,800円~ |
11インチiPad Air(M2) | 599ドル~ | 98,800円~ |
13インチiPad Air(M2) | – | 128,800円~ |
AppleCare+は加入するべき?
iPadシリーズの上位モデルであるiPad Proは高額で、新型モデルはサイズやストレージの選び方次第では40万円以上になります。
当然故障してしまった場合の修理料金も安くはなく、最大で17万円ほどかかってしまう可能性もあります。
スマホほどではないにしろ持ち運んで使うことが多いiPadは、ちょっとしたミスや不注意で損傷させてしまうこともありえます。
せっかく買ったものですから、安心して長く使えるように保証サービスに加入しておくことは賢い選択と言えるように思います。
ただ、AppleCare+自体も安価ではありません。
iPadのAppleCare+はモデルによって料金が異なりますが、11インチモデルではiPad Air(M4)が月額680円、iPad Pro(M4)が月額1,180円となっています。
修理時にも一定の自己負担金がかかるため、人によっては高くて入りづらいと感じるかもしれません。
金額がネックなようであれば、モバイル保険もオススメです。
Wi-FiやBluetoothにつながる無線通信機器全般で利用できる保険サービスなので、iPadでも利用できます。
月額700円で最大3台まで補償対象に登録できるので、iPhoneやAirPodsなどと一緒にまとめて補償することでオトクに使えます。
また、AppleCare+と併用することも可能で、AppleCare+を適用してiPadを修理した際に発生する自己負担金をモバイル保険でカバーするという使い方も有効です。
新型iPad Pro・iPad Airのサイズ・重量
新型iPad Proは、従来よりもさらに一回りも薄い5.1~5.3mmという厚さで、重量も大きく抑えられています。
明確に薄型化・軽量化が図られており、新型モデルのウリの1つといえるでしょう。
一方でiPad Airは重量が僅かに異なるものの、前世代とほぼ同一となっています。
今回初めて登場した13インチモデルについては、高さや幅は12.9インチiPad Pro(第6世代)と同じですが、厚さや重量が大きく改善しています。
モデル名 | 本体サイズ | 重量 |
---|---|---|
11インチiPad Pro(第2世代) | 247.6mm x 178.5mm x 5.9mm | 471g |
12.9インチiPad Pro(第4世代) | 280.6mm x 214.9mm x 5.9mm | 641g |
11インチiPad Pro(第3世代) | 247.6mm x 178.5mm x 5.9mm | 466g |
12.9インチiPad Pro(第5世代) | 280.6mm x 214.9mm x 6.4mm | 682g |
11インチiPad Pro(第4世代) | 247.6mm x 178.5mm x 5.9mm | 466g |
12.9インチiPad Pro(第6世代) | 280.6mm x 214.9mm x 6.4mm | 682g |
11インチiPad Pro(M4) | 249.7mm x 177.5mm x 5.3mm | 444g |
13インチiPad Pro(M4) | 281.6mm x 215.5mm x 5.1mm | 579g |
iPad Air(第4世代) | 247.6mm x 178.5mm x 6.1mm | 458g |
iPad Air(第5世代) | 247.6mm x 178.5mm x 6.1mm | 461g |
11インチiPad Air(M2) | 247.6mm x 178.5mm x 6.1mm | 462g |
13インチiPad Air(M2) | 280.6mm x 214.9mm x 6.1mm | 617g |
まとめ
新型iPad Pro・iPad Airの最新情報を紹介いたしました。
新要素が目白押しで非常に魅力的なモデルに仕上がっているように感じます。
唯一気になるのは価格でしょうか。
故障が心配な場合には保険もかけつつ、丁寧に使うように心がけましょう。