YouTubeショートは儲からない? その理由と収益化の活用方法を紹介します!
- 2023年07月27日
- その他
2021年7月から日本でもサービスが始まったYouTubeショート。
最大60秒の短尺で、縦型という特徴をもち、サクサク動画を楽しめるのが特徴です。
そんな人気のYouTubeショートですが、「収益化が難しい」「ぜんぜん儲からない」という悲鳴も。
今回は、なぜYouTubeショートの収益化が難しいのか、その理由や上手に活用する方法を紹介します。
目次
YouTubeショートとは?
まず、YouTubeショートがどのようなものなのか簡単に確認していきましょう。
冒頭でも述べたように、YouTubeショートが日本でサービスを開始したのは2021年7月から。
ショート動画サービスとしては遅いスタートで、草分け的存在であるTikTokは2017年にスタートしています。
YouTubeショートが人気な理由
後塵を拝していたYouTubeショートですが、最近ではかなりの人気を博しています。
インフルエンサーマーケティングを手がけるBitStarの調査によると、2023年4~6月にもっとも再生されたチャンネルはショート動画クリエイターがトップ10を席捲しています。
YouTubeショートが人気な理由は、その手軽さにあります。
タイパを重視する現代では、10分近くある動画より1分未満で見られるショート動画が好まれる傾向があります。
また、わざわざタップせず、縦スクロールするだけで続けて動画を見られるのも多くの再生回数を稼いでいる理由です。
YouTubeショートで収益化する条件
2023年2月より、YouTubeショートでも収益化が可能になりました。
YouTubeで収益を得るには、一定の条件をクリアしたのちに申請する必要があります。
通常のYouTube動画とYouTubeショートでは、収益化の条件が異なります。
登録者数 | 総再生時間/総再生数 | |
---|---|---|
YouTube | 1,000人 | 直近12カ月で 4,000時間 |
YouTubeショート | 1,000人 | 直近90日で 1,000万回再生 |
登録者数に関しては、どちらも共通で1,000人以上が必要です。
ただ、通常のYouTubeが総再生時間であるのに対し、YouTubeショートは再生回数(1,000万回以上)が収益化の条件となっています。
1,000万回再生というのは、なかなか厳しい数値ですが、海外ではすでに300万回で可能としている国もあり、日本でも緩和される可能性があります。
YouTubeショートが儲からない理由!UUUMも苦戦
「YouTubeショートは儲からない」「収益化が厳しい」という話はよく耳にします。
実際、ヒカキンをはじめ、日本の人気YouTuberが所属するUUUMは、2023年5月期決算で最終損益10.5億円の大赤字を出しました。
UUUMが苦戦している原因のひとつとしてYouTubeショートの存在があり、決算短信では「ショート動画の再生回数は大きく伸長しているものの、アドセンス収益としては現時点で不安定であること等を受けて、アドセンス売上が減少」と説明しています。
なぜYouTubeショートは儲からないのか、その理由としては主に以下の3つが挙げられます。
1再生あたりの広告収益が安い
YouTubeショートが儲からない最大の理由は、「1再生あたりの広告収益が安い」ことです。
通常のYouTube動画が、1再生あたり0.3~2円程度の収益を得られるのに対して、YouTubeショートは1再生あたり0.003円~0.01円と微々たるものだと言われています。
仮に1再生あたり0.003円だとしたら、1つのショート動画が1000万回再生されても3万円しか入りません。
YouTubeショートの広告料が安いのは、動画内に広告を挿入できないことが大きいと考えられます。
通常のYouTube動画であれば、動画のはじめと終わりだけでなく、ミッドロールにも動画広告を入れられます。
一方、YouTubeショートは動画をスクロールする際に挿入されるだけ。しかも、スクロールで飛ばせるので広告料も安いと考えられます。
自分の動画を続けて見せられない
「自分の動画を続けて見せられない」というアルゴリズム上の理由も、YouTubeショートの収益化が難しい原因です。
先述したように、YouTubeショートが人気の理由には縦スクロールでサクサク見られるという手軽さがあります。
ただ、チャンネル運営者側からすると、そのメリットはデメリットにもなり得ます。
スクロールで見られる動画は、コメント数や視聴維持率などに応じて表示されるため、必ずしも自分の動画が次に流れてくれるわけではありません。
通常のYouTube動画であれば、終了画面に他の自分の動画を宣伝することも可能でしたが、それが不可能なYouTubeショートはチャンネル内で回遊させることが困難となっています。
通常動画の視聴に繋がらない
もう1つ重要な点は「通常動画の視聴に繋がらない可能性がある」という点です。
つまり、チャンネル登録者がショート動画に慣れてしまって、通常の長尺動画を見てくれない懸念があることを意味します。
YouTubeショートは、通常動画の切り抜きや面白い部分のハイライトなどで構成されることもあります。
こういったショート動画は手軽でありながら、チャンネルの面白さが凝縮されており、これに慣れてしまうと収益が期待できる通常動画を見てくれなくなってしまうでしょう。
YouTubeショートを取り入れる際は、バランスを意識することも重要です。
YouTubeショートの活用方法!それでも収益を得るには?
現状、YouTubeショートだけで十分に収益化するのは難しいと言わざるを得ません。
それでは、YouTubeショートはどういった目的で活用すべきでしょうか。
ここでは、YouTubeショートを活用する2つの方法を紹介します。
認知度・登録者数を増やす
チャンネル運営者にとって、YouTubeショートを活用する最大のメリットは、チャンネルの認知度・登録者数を増やせることです。
通常の動画より手軽に見られるうえ、チャンネル登録者とはあまり関係なく動画が表示されるアルゴリズムであるため、まだ認知度が高くない方でもチャンネルを広める手掛かりとなります。
また、動画自体も60秒以内と短いため、作成するハードルが低く、プロでなくても簡単に投稿できます。
総集編を作り収益を得る
YouTubeショート自体で十分に収益を得るのは難しいことですが、それでもショート動画を活用して収益化を狙える方法は存在します。
それは、「総集編を作成する」という方法です。
作成したYouTubeショートのなかで、とくに視聴回数が多かったり、共有されていたりする動画を集めて1本の動画を作成し、通常のYouTube動画としてアップロードします。
これなら、1再生あたりの広告収益が増え、終了画面で自身の別の動画を宣伝できるなど、通常のYouTube動画のメリットを享受できます。
この手法は、現に多くのショート動画クリエイターが活用しています。
YouTubeショートやTikTokにて、いわゆる「食テロ動画」で人気を集めるバヤシTVでは、いままでのショート動画を集めて通常動画として公開し、なかには1本で700万回近い再生数を誇る人気動画もあります。
YouTubeショートの作成方法!バズらせるポイントは?
YouTubeショートを作成する際は、通常の動画とは違ったポイントに気を付ける必要があります。
ここからは、YouTubeショートを多くの視聴者に見てもらうためには、どのようなポイントを重視すればよいのか解説します。
冒頭の数秒が視聴者の心をつかむ
YouTubeショートはスクロールで次々と動画を流していくので、最初の数秒間がとても重要です。
もし冒頭で面白くないと判断されてしまったら、視聴者はすぐに次の動画へ移ってしまいます。
テンポを速くしたり、解説系の動画なら結論を先に言ったりするなどして、最初から視聴者を釘付けにできるよう工夫しましょう。
作りこみすぎない
意外に聞こえるかもしれませんが、YouTubeショートは作りこみすぎないことも重要です。
作りこみすぎないことは親近感に関わってきます。
親しい友達が投稿しているような距離感を保てれば、コメントが付きやすかったり、共有してもらいやすかったりといった効果が期待できます。
また、作成時間を短縮できるというメリットもあります。
パソコンなどの編集ソフトを使って何日もかけて1つの動画を作るより、簡単な編集で複数の動画をアップした方が効率的です。
スマホアプリを活用する
作成時間を短縮し、多くの動画を投稿するという点ではスマホアプリを活用するのもおすすめです。
いまでは、パソコンの編集ソフトを使わずに簡単にスマホでショート動画を作成できるアプリが登場しています。
動画を繋げるトランジションやおしゃれなスタンプ、動画作成を効率化してくれるテンプレートなど、さまざまなアイテムが使える編集アプリも存在するので、活用してみましょう。
ショート動画・縦型動画に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
これからYouTubeショートを始めたい人などは、ぜひ参考にしてください。
ショート動画クリエイターにスマホは必需品
YouTubeショートを活用してチャンネルを運用するなら、当然スマホが必需品になります。
先述のように、いまではスマホアプリで動画を編集することも可能ですし、パソコンで作成するにしても最終チェックはスマホで確認する方がよいでしょう。
多くの視聴者はスマホでYouTubeショートを見ているため、作成側も同じ環境で見ることで気づきが多くなります。
スマートフォンの修理は高額!
ショート動画クリエイターにとって必需品であるスマートフォン。
近年は性能が進化しているため、iPhoneなどでは優に10万円を超えるモデルも存在します。
そこで気になるのが修理費用ではないでしょうか。
デバイス自体が高額だと、修理費用も高くなってしまいます。
たとえばiPhone 14の場合、前面のディスプレーを直すだけでも42,800円も修理費用がかかるとされています。
モバイル保険に入れば修理費用を抑えられる!
修理費用を抑えたいという方におすすめなのがモバイル保険です。
モバイル保険は、月額700円という格安の保険料で、年間10万円まで補償されるスマホ保険です。
モバイル保険に入っていれば、iPhone 14のディスプレー修理でも実質0円で直すことができます。
また、チャンネル運営者にとって嬉しいのは、1つの契約で3つのデバイスを補償対象にできるということ。
チャンネルが大規模になると、複数のスマホを使うこともあるでしょう。
ひとつひとつ保険に入っていると保険料がかさんでしまいますが、モバイル保険なら3つまでまとめられるので、節約できます。
ぜひ、YouTubeショートでチャンネルを運営するなら、モバイル保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
近年人気を博しているYouTubeショートですが、実は収益化するのが難しいという問題があります。
その理由としては、「1再生あたりの広告収益が安い」「自分の動画を続けて見せられないアルゴリズム」「通常動画の視聴に繋がらない」といったことが挙げられます。
多くの視聴回数を稼げたとしても、1再生あたり0.003円~0.01円しか得られなければ、YouTubeショートだけで生計を立てることは不可能です。
YouTubeショートを活用するなら、チャンネルの認知度や登録者数を増やすために用いるのがおすすめです。
また、総集編を作成して通常のYouTube動画としてアップすれば、より多くの収益を得ることも可能です。
いずれにせよ、多くの人が視聴してくれるYouTubeショートは、チャンネル運営者にとって有力な手段です。
自身のチャンネルに合ったアプローチで、YouTubeショートを上手に活用しましょう。