縦型動画のメリットとは?作品をバズらせるコツや作り方も紹介!
- 2023年07月03日
- その他
近年、縦型動画やショート動画が注目を集めています。
今回は、なぜ縦型動画が人気なのか、その理由やマーケティング上のメリットを解説していきます。
マーケティングで動画を使った流入を目指している方、YouTubeチャンネルを立ち上げて副収入を得たいという方など、縦型動画・ショート動画に興味がある方はぜひ参考にしてください!
目次
縦型動画・ショート動画とは?
従来、動画と言えば 16:9などの横型動画が主流でした。
それが近年、スマホを縦画面の状態で視聴する縦型動画・ショート動画が人気を集めています。
まずは、縦型動画がなぜ人気なのか、また縦型動画とは具体的にどのような種類があるのか、確認していきましょう。
縦型動画・ショート動画が人気な理由
まず、縦型動画が人気な理由を説明します。
タイパが良い
縦型動画が人気な理由として、まず「タイパが良いこと」が挙げられます。
タイパとは、「タイムパフォーマンス」のこと。
コンテンツが多様化する現代において、いかに効率的に多くの動画を視聴率できるかが大きなカギになっています。
縦型動画は長くても60秒ほどなため、少ない時間でさくさく多くの動画を視聴できます。
没入感がある
「没入感があること」も縦型動画が人気の理由として挙げられます。
縦型動画・ショート動画は、横型動画のように、画面いっぱいに映す際にわざわざスマホを横に動かす必要がありません。
また、横型動画では見たい動画を選ぶとき、タップしなければなりませんが、縦型動画はスクロールすれば、人気の動画やおすすめの動画を流してくれます。
わざわざ横に向けたり、タップしたりする必要がないため、動画をさくさく視聴でき、あっという間に時間が過ぎていたということも少なくありません。
縦型動画・ショート動画の種類
縦型動画・ショート動画には、いくつかプラットフォームがあります。
代表的なものとしては以下の3つが挙げられます。
YouTubeショート
YouTubeショートとは、YouTubeで見ることができる最大60秒の短尺・縦型動画です。
日本でスタートしたのは、2021年7月からと比較的最近ですが、すでに動画再生数ではランキングを席捲しています。
TikTok
TikTokは、中国のバイトダンス社が提供する縦型動画・ショート動画のプラットフォームです。
日本では2017年10月からスタートしているショート動画の草分け的な存在で、2021年には世界で10億人のアクティブユーザーがいると発表しています。
Instagramリール
Instagramリールは、Instagramで投稿される短尺動画です。
通常の投稿でも動画をアップできますが、リールは最大90秒で、縦スクロールだけで視聴し続けることが可能です。
縦型動画のメリット!なぜマーケティングで有効なのか?
横型動画以上に人気が高まっている縦型動画・ショート動画は、企業がマーケティングをおこなう上でも有効です。
以下では、縦型動画をマーケティングで取り入れる場合のメリットを解説します。
主なメリットとしては「視聴完了率が高い」「世界でも伝わる」「効率的に編集が可能」という点が挙げられます。
視聴完了率が高い!
縦型動画のメリットとして、まず「視聴完了率が高い」ということが挙げられます。
視聴完了率とは、「視聴維持率」などとも呼ばれ、視聴者がその動画をどのくらいまで見続けてくれたかを示す指標です。
視聴完了率が高いほど、視聴者へ訴求でき、レコメンドされる確率も高いと考えられます。
海外の調査によると、縦型動画は横型動画と比べて90%も視聴完了率が高いとしています。
縦型動画なら視聴完了率が100%を超えることも。
これは、同じ視聴者が最初から最後まで平均して1回以上その動画を見てくれていることを意味します。
ノンバーバルなら世界でも伝わる!
縦型動画は、ノンバーバル(非言語)での動画を作りやすいという点も特徴です。
面白いリアクションや作業風景などなら、言葉を使わなくても伝わるため、上手くいけば世界に向けて発信することも可能です。
たとえば、TikTok登録者は日本1位の「バヤシ」は、チャンネル登録者が1億5000万人近くいるアメリカの人気YouTuberとコラボ。
「バヤシ」は、言葉を使わず、いわゆる「飯テロ」を行う人気の配信者で、ノンバーバルゆえにこういった世界的なつながりができたと考えられます。
効率的に動画編集が可能!
動画を作成する側面からも、縦型動画・ショート動画にはメリットがあります。
たとえば、もともと一般的な長尺動画を作っている場合、それを「切り抜き動画」として、縦型動画に活用することが可能です。
また反対に、もともとショート動画を集中的に作っているなら、人気の動画を集めて総集編として長尺動画にすることができます。
双方向から作った動画を活用できるので、効率のよい動画編集・チャンネル運営が可能です。
縦型動画の作り方!動画をバズらせるには?
では、縦型動画はどのように作ればよいのでしょうか。
もちろん撮影で、9:16などの比率にすれば簡単に縦型動画は作れます。
ただ、それだけでは多くの人に見てもらえる作品にはなりません。
ここからは、どういった点に着目して縦型動画・ショート動画を作成すれば良いのか、作り方のコツを紹介していきます。
始めの数秒が重要
縦型動画・ショート動画は、始めの数秒間がとても重要です。
横型動画と違い、縦スクロールで動画を流していく縦型動画は、最初のインパクトで最後まで見てもらえるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
一方、横型動画で重要となるサムネイルは、そこまで重要でないとも言われています。
とはいえ、YouTubeショートなどではホーム画面に縦型動画がラインナップされているので、視聴者が思わずタップしたくなるようなサムネを設定することは重要です。
作りこみすぎない
逆転的な発想ですが、縦型動画やショート動画は「作りこみすぎない」という観点も重要です。
さまざまなプラットフォームを見てもわかるように、縦型動画はネタやお笑い要素が強く、ビジュアル的に美しかったり、感動するような動画はあまりありません。
作りこみすぎない余白を残すことで視聴者は親近感がわき、つっこみ=コメントがしやすかったり、拡散されやすかったりします。
また、動画を作成する上でもメリットがあります。
何日もかけて手の込んだ動画を作るより、手早く作成したほうが更新頻度が高まり、チャンネルの認知度や再生回数が向上します。
バズるフォーマット
縦型動画では、長くても60秒程度で伝えなければなりません。
リアクションの動画や日常の面白いシーンなどは短くても作りやすいですが、解説動画などでは、構成をしっかり決めて作成しないとなかなか伝わらないでしょう。
ショート動画を作るとき、バズるフォーマットとして「PREP法」というものが知られています。
これは「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」の順番で動画を展開していくというもの。
まず結論を示し、その理由と具体的な肉付けを行い、再び結論を述べるという構成です。
シンプルですが、必要最低限の要素が入っており、印象も付けやすいので、最後まで動画を見てもらえる可能性が高まります。
スマホのアプリでも縦型動画は作れる
まだ動画を作ったことがなく、面白くておしゃれな動画を作る自信がないと感じている人も多いのではないでしょうか。
なかには、動画は高スペックなPCがないと作成できないと考えている場合もあるかもしれません。
ただ、とくに縦型動画やショート動画に関しては、スマホを使って誰でも簡単にプロ顔負けの動画を作成できます。
「CapCut」や「Inshot」といったアプリには、スタンプやフレームのフォーマットがたくさん用意されているので、好きな形でデコレートすれば誰でも簡単におしゃれなショート動画が作れます。
おすすめの動画編集アプリについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
縦型動画の事例
前述したように、縦型動画やショート動画にはさまざまなメリットがあるため、いまでは多くの企業や組織がマーケティング手法として取り入れています。
以下では、具体的にどのような企業が活用しているのか、主にYouTubeショートの事例を紹介していきます。
ギズモード・ジャパン
まず紹介するのは、人気ガジェットメディアの「ギズモード・ジャパン」です。
YouTubeチャンネルの登録者数は54万人以上と人気を博しており、近年ではYouTubeショートにも力を入れています。
ショート動画では、ガジェットの紹介だけでなく、科学的な疑問に答える動画も人気です。
以下の動画では、PREP法のように結論を最初に述べてから、その理由を解説するというわかりやすい構成になっています。
クラシル
「クラシル」は、累計4,000万ダウンロードを誇る、人気ナンバーワンの料理レシピ動画アプリです。
アプリ内にさまざまな動画が掲載されていますが、YouTubeにも動画を投稿することでダウンロードへの導線を強化しています。
クラシルでは、プロの料理人が家庭でもできるおすすめレシピや裏ワザを紹介しています。
動画に「本編はコメント欄よりCHECK!」というテロップを常時載せることで、アプリへの流入を促進しています。
湘南美術学院
「湘南美術学院」は、神奈川県を拠点とする美術大学専門の予備校です。
YouTubeチャンネルでは、予備校講師の凄ワザや芸大合格生によるテスト解説などを紹介しています。
ショート動画では、通常の横型動画で公開しているデッサンを早送りして短尺にまとめている作品などが見られます。
横型動画を再利用できるのも、ショート動画のメリットです。
スマホの修理にはいくらかかる?
縦型動画やショート動画は、さくさく見られるので、気づいたら何時間も経っていたなんて経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
手軽で、しかも面白いショート動画は時間の経過を忘れさせてくれます。
せっかく心置きなくショート動画を楽しみたいのに、もしスマホが故障してしまったり、画面が割れていたりしたら、どうしますか。
普通なら、修理に出すと思いますが、スマートフォンはいまや高級品なので修理費用もそれなりに請求されます。
たとえば、iPhone 14の場合、画面のひび割れで42,800円、水没などのその他の損傷では83,800円もかかります。
もし、これがiPhone 14 Proのような上位モデルであれば、その修理費用はさらに高額になる可能性があります。
まとめ
いまや横型動画以上に注目を集めている縦型動画。
一般の人が自分で投稿するだけでなく、企業も続々とYouTubeショートやTikTokなどでショート動画や縦型動画を投稿しています。
縦型動画は、マーケティングをする上でもさまざまなメリットがあります。
横型動画よりも視聴完了率が高いため、効率よく訴求でき、切り抜きなどを行えば編集する上でもメリットがあります。
また、縦型動画を作るにはコツがあります。
テンポよく、最初の数秒で視聴者にインパクトを与えられるように工夫して動画を作るとよいでしょう。