iPhone 14に保険は必要? 修理料金やオススメの保険サービスをまとめました!
- 2023年03月13日
- iPhone
2022年の新モデル、iPhone 14シリーズ。
新モデルには心が躍るもので、買い替えを検討している人も多いのではないでしょうか。
しかし、残念なことに近年のiPhoneは年々高額化する傾向にあり、10万円以上するのが当たり前という高価な代物となってきました。
価格が高い分故障のリスクも高く、万が一故障してしまうと修理や買い直しの費用で大きな損害を受けることになります。
このような事態に備えるには、スマホの保険サービスを利用しましょう。
本記事では、iPhone 14で使えるスマホ保険サービスを紹介し、その比較やそもそも保険が必要なのかどうかを考えていきます。
目次
iPhone 14シリーズの購入価格
2022年3月頃から円安が大きく進行しており、2022年7月にはApple製品・サービス全体で大幅な価格の見直しが行われました。
円安によりグローバルで比較すると安価となってしまった日本国内のiPhone価格を適正なものにする意図だったと考えられるため、2割以上の値上がりとなっています。
今回のiPhone 14はこれを経ての発売となるため、どうしても前年に比べ非常に高額な印象を受けます。
最も価格の低いminiモデルが廃止されたことで、iPhone 14シリーズというシリーズ単位の価格帯が上がったことも拍車をかけているかもしれません。
ただ、例えば容量の最も小さい128GBでiPhone 14と値上がり後のiPhone 13を比べると、その差は2,000円しかありません。
容量が大きくなると差額はもう少し拡大しますが、実はiPhone 13シリーズからの値上がりはあまり大きくないのです。
iPhone 14が異様に高いというよりは、iPhoneというもの自体が高級スマホと言えるような状態にあると思った方がよさそうです。
iPhone 14 | iPhone 14 Plus |
iPhone 14 Pro |
iPhone 14 Pro Max |
|
---|---|---|---|---|
128GB | 119,800円 | 134,800円 | 149,800円 | 164,800円 |
256GB | 134,800円 | 149,800円 | 164,800円 | 179,800円 |
512GB | 164,800円 | 179,800円 | 194,800円 | 209,800円 |
1TB | – | – | 224,800円 | 239,800円 |
iPhone 14シリーズの修理料金
iPhoneが損傷した場合、Apple Storeや正規修理サービスプロバイダ、街の修理店で修理を依頼することができます。
またAppleのサービスセンターに端末を送って修理してもらう郵送修理も利用可能です。
iPhone 14シリーズの修理価格は下の表の通りです。
街の修理店はこれより安価なことがほとんどですが、低質なパーツを使ったり処理が雑だったりと劣悪なお店も存在するため、お店選びは慎重に行う必要があります。
iPhone 14 | iPhone 14 Plus |
iPhone 14 Pro |
iPhone 14 Pro Max |
|
---|---|---|---|---|
画面割れ | 42,800円 | 50,800円 | 50,800円 | 56,800円 |
背面ガラス割れ | 25,900円 | 29,800円 | 75,800円 | 82,800円 |
背面カメラ | 21,800円 | 21,800円 | 21,800円 | 29,800円 |
その他の修理 | 83,800円 | 92,400円 | 99,800円 | 107,800円 |
バッテリー交換 | 14,900円 | 14,900円 | 14,900円 | 14,900円 |
iPhone 14シリーズはどこが変わった?
前年のモデルであるiPhone 13シリーズと比較して、大きく変わったiPhone 14シリーズの特徴をまとめていきます。
「mini」モデルが廃止され、「Plus」モデルが復活
iPhone 12シリーズから「mini」モデルが追加され、現在のiPhoneは4モデルでの展開となりましたが、iPhone 14シリーズではこのminiモデルが廃止されてしまいました。
日本では小型のiPhoneの需要は小さくないように思われますが、性能もそこそこにあり価格差が非常に大きい安価なiPhone SEシリーズがあるため、なかなか人気が出なかったようです。
4モデル展開という点は変わらず、miniモデルの代わりにiPhone 8以来の「Plus」モデルが復活しました。
「Plus」モデルは、「Pro」と「Pro Max」の関係がほとんど本体サイズの違いであるように、スタンダードモデルの性能をした大型モデルという立ち位置となっています。
画面の大きいiPhoneが欲しい場合には、ハイエンドモデルである「Pro Max」しか選択肢がなかったため、性能はそこそこで十分という場合に有効な選択肢となりそうです。
iPhone X以降の特徴である「ノッチ」がなくなる?
大きなモデルチェンジをしたiPhone X以降、iPhoneのデザインの特徴となっていた画面上部のノッチ(=切り欠き)が、とうとうiPhone 14で無くなるのではないかと言われています。
このノッチには、ベゼル(ディスプレイの周りの枠)を無くしディスプレイを大きくする上で、どうしても必要になるカメラや各種センサーが格納されています。
画面が広く使える反面、一部見切れてしまう箇所があり、気になる点であることは否めません。
登場当時は画期的なデザインでしたが、既に数年が経過しておりAndroidスマホにはノッチも廃したモデルが多数登場しています。
iPhoneでもそろそろノッチのないモデルが登場する可能性は高く、大いに期待されています。
ノッチを無くす方法としてはパンチホール式が有力で、センサー類はディスプレイに埋め込み、ディスプレイに小さな穴をあけてインカメラのみ残す形式です。
iPhone 14シリーズだけの固有のカラー
近年のiPhoneはカラーバリエーションが豊富です。
様々なカラーから好みのもの選ぶことができますが、黒やシルバーといった汎用的なものだけでなく、シリーズごとにそのシリーズ固有のカラーというものもあります。
iPhone 12~14シリーズはデザインが近いため、パッと見てもその区別がつきづらいのですが、固有のカラーであれば周りから見ても最新のiPhoneを使用していることが一目瞭然です。
せっかく高価な最新機種を利用しているのであれば、このような小さなアピールをするのも面白いかもしれません。
iPhone 14・iPhone 14 Plusの固有カラーはパープルとブルー、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxはディープパープルとスペースブラックです。
さらに2023年3月14日には、iPhone 14・iPhone 14 Plusにイエローが追加されました。
iPhone 14 | iPhone 14 Plus |
iPhone 14 Pro |
iPhone 14 Pro Max |
---|---|---|---|
パープル ブルー イエロー |
ディープパープル スペースブラック |
iPhone 14シリーズに保険は必要?
保険は、トラブルが起きたの損害を軽減するために利用するサービスです。
最終的に金銭的な話に帰結するためどうしても損得で判断しがちですが、その本質は安心を買うことにあります。
大事なのは安心できるかどうか
たとえば、屋外でコンクリートの上にiPhoneを落とした場合と家の中でカーペットの上に落とした場合とでは、故障してしまう可能性は前者の方が圧倒的に高いでしょう。
ということは、よく屋外に出る人と家の中にいることが多い人とでは、iPhoneが故障する可能性に差があることになります。
使い方や生活環境の違いによって、トラブルが起きる確率が異なるのです。
さらに、使用している機種や損傷の程度によって、買い直しや修理にかかる費用も変わってきます。
このトラブルが起きる確率とトラブル発生時に想定される損害の大きさは、人によって異なります。
そのため、万人に必要な保険というものはありません。
ただ、iPhone 14は端末代金が非常に高く、故障時の修理料金も安くはありません。
見た目の高級感や重量もあり、大きなリスクを感じやすい機器であることは間違いないでしょう。
最終的には、このリスクの大きさに対して、安心できる補償内容を持ったサービスなのかどうかが重要なポイントです。
補償内容に対して費用が見合っているかどうか
サービスを利用するのにかかる費用は、安いに越したことはありません。
加えて補償は掛け捨てのサービスなので、料金が高くてはなおのこと支払うのをためらわれるでしょう。
基本的に補償が手厚ければ、その分費用が高くなります。
手厚すぎると感じる補償は避けて、ちょうどよい内容のサービスを見つけることが肝要です。
「これだけの費用を払えば、これだけのことをしてもらえる。」
安心できる補償内容で、費用がそれに見合うと判断できるのであれば、そのサービスに加入することをオススメします。
メーカーの保証サービス「AppleCare+」
iPhoneの保険として筆頭に挙がるのは、やはりAppleCare+ではないでしょうか。
メーカーであるAppleが提供する専用の保証サービスです。
一般的な電化製品と同様にiPhoneには1年間のメーカー保証がついています。
無償で修理や交換を受けられるものですが、対象となるのはいわゆる初期不良や自然故障に限られます。
落としたりぶつけたりといった、事故・過失による故障でも保証を受けたいという場合には、AppleCare+の契約が必要となります。
AppleCare+でできること
・事故や過失による故障でも保証を受ける保証期間をする
劣化したバッテリーを無償で交換する
エクスプレス交換サービスを利用する
AppleCare+に加入していると、事故や過失を含むあらゆる故障が対象となり、修理か本体交換を受けることができるようになります。
保証期間も延長となり、一括払いであれば2年、月額払いであれば料金の支払いを停止するまで利用できます。
また、バッテリーが一定基準まで劣化した場合、無償で交換を受けることもできます。
iPhoneのヘビーユーザーであれば2年前後で基準を満たすことが多く、サービスが無駄になりづらいポイントとなっています。
エクスプレス交換サービスは、故障した際に端末を預けて修理してもらうのではなく、新しい端末を郵送してもらい故障した端末と引き換えに受け取ることができるというものです。
iPhoneを使えず不自由する期間を極力短くすることができます。
AppleCare+の料金
AppleCare+の料金は2年分の一括払いか月払いかを選ぶことができます。
一括払いの金額は月払いより割安になっており、2年経過後も月払いに変更して継続することが可能です。
もし何らかの事情で2年以内に解約することになったとしても利用期間に応じた返金を受けることができるので、加入するのであれば一括払いで申し込むのがおトクです。
モデル | 月払い | 一括払い |
---|---|---|
iPhone 14 | 1,180円/月 | 23,400円 |
iPhone 14 Plus | 1,180円/月 | 23,400円 |
iPhone 14 Pro | 1,480円/月 | 29,800円 |
iPhone 14 Pro Max | 1,480円/月 | 29,800円 |
保証適用時の料金
初期不良や自然故障への適用と違い、事故・過失による故障は一定の自己負担金が必要な有償サービスとなっています。
全モデルで同じ金額です。
画面修理 | 3,700円 |
---|---|
その他修理 | 12,900円 |
通信キャリアが提供する補償サービス
ドコモやau、ソフトバンクといった通信キャリアも、補償サービスを提供しています。
ただAppleCare+にキャリアとしてのサポートを付加したものが多く、サービス内容ではあまりAppleCare+との差がありません。
キャリアの補償を利用する最大のメリットは、窓口となるキャリアショップが全国各地にあることです。
とりあえず店頭に持ち込めば対応してもらうことができるので、手続きに不安がある人には使いやすいサービスとなっています。
各サービスの料金
au・ソフトバンク・楽天の補償はみなAppleCare+をベースとしたサービスで、料金も同じです。
ドコモはオリジナルの補償とAppleCare+そのものを提供しています。
サービス名 | iPhone 14 | iPhone 14 Plus | iPhone 14 Pro | iPhone 14 Pro Max |
---|---|---|---|---|
ケータイ補償サービス (ドコモ) |
825円 | 825円 | 1,100円 | 1,100円 |
故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+ (au) |
1,309円 | 1,490円 | 1,680円 | 1,680円 |
あんしん保証パック with AppleCare Services & iCloud+ (ソフトバンク) |
1,280円 | 1,450円 | 1,600円 | 1,600円 |
故障紛失保証 with AppleCare Services (楽天モバイル) |
1,120円 | 1,450円 | 1,460円 | 1,460円 |
補償適用時の負担
補償サービスに加入していても、修理時の費用は無償にはなりません。
未加入時の修理料金と比べると安価ですが、一定の費用負担が必要です。
サービス名 | 画面修理 | 背面ガラス修理 | その他修理 |
---|---|---|---|
ケータイ補償サービス (ドコモ) |
5,500円 | ||
故障紛失サポート with AppleCare Services (au) |
3,700円 | 3,700円 | 12,900円 |
あんしん保証パック with AppleCare Services (ソフトバンク) |
3,700円 | 3,700円 | 12,900円 |
故障紛失保証 with AppleCare Services (楽天モバイル) |
3,700円 | 3,700円 | 12,900円 |
保険会社が提供する「モバイル保険」
民間の保険会社もスマホ向けの少額の保険が提供しています。
保険なので修理自体を行うものではなく、修理時にかかった費用を補償するサービスです。
メーカーやキャリアに属さないサービスのため、使用しているのがどの機種、どの回線でも加入することができます。
モバイル保険の特徴
・Wi-FiやBluetoothにつながるモバイル通信機器全般に使える・同時に3台まで補償できる
修理時の費用負担がない
・バッテリー交換は対象外
モバイル保険は、スマホ以外の機器も同時に補償できるのが特徴です。
補償の対象となるのはWi-FiやBluetoothにつながるモバイル通信機器全般で、これらを1契約で最大3台まで登録できます。
iPadやAirPods、ノートパソコン、ゲーム機などの身の回りの機器をまとめて補償したり、子どものスマホを一緒に補償したりといった使い方ができます。
また修理費用は、年間の上限額の範囲内であれば全額補償されます。
AppleCare+やキャリアの補償のように修理時に別途費用が必要となることがないため、月額料金の支払だけでトラブルに備えられることになります。
注意したいのはバッテリー交換には対応していない点です。
経年劣化や自然消耗による修理として補償対象外となっています。
まとめ
iPhone 14で利用できる保険サービスを紹介しました。
本記事を参考に、自身にあったサービスを選択してもらえましたら幸いです。